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園長の日記

翌日もまたいつもの遊びに戻って

2021/03/22

保育園「あるある」話。卒園式の翌日にも「おはよう」と元気に再会するのが保育園。あんなに別れと旅立ちに涙したのに、まるで何もなかったかのように、違うのは美しい花が玄関を飾っていること。晴れの舞台は1日にして元に戻っているのですから、夢から覚めたよに普通に保育園で翌日を迎えています。今はもう私は慣れてしまいましたが、昔は「どんな顔で子どもたちや親御さんと会ったらいいんだろう」と気恥ずかしいような気持ちになったものです。今でもそんな違和感は少しはありますが、子どもたちの方は、いつものように朝から賑やかに「アルプス一万尺」で盛り上がって遊んでいました。いつもの顔でにっこりしている子どもたちに「おはよう」といって会って、「そうか、子どもはいつも変わらないのに、いろんな意味で忙しくしているのは大人の方なのかな」とさえ思ってしまいました。こうしてハレとケを生活の中に招き入れながら、一生の成長の中に人生のリズムを刻み込んでいきます。

すいすい組の子どもたちは、主任の指導のもとに、小学校のように時間割に従って、絵本や紙芝居をよむ「こくご」、制作ゾーンでの「ずこう」、体を動かして遊ぶ「たいいく」をしました。これは小学校生活への準備です。途中で「なかやすみ」もとって、40分単位ぐらいで活動を区切って生活してみました。

私は卒園式にお招きできなかった近所の方に、お祝いの和菓子を持って挨拶回りです。ボタン屋の岡昌さん、絵本の読み聞かせの福田さん、お囃子の和田さん、アップル社の斉藤さん。地域の方との交流がコロナで思うようにできなかった1年でしたが、それでも「残念だねえ」の共通した気持ちはしっかりと繋がっています。夕方は新宿せいが子ども園によって藤森先生と打ち合わせ。全日私幼連の不祥事の裏話や、藤森先生が役職を退くことになる全私保連への置き土産、0号認定や乳幼児教育要領の必要性についての話。保育の世界に必要なことは、まだまだいっぱいです。

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