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園長の日記

お楽しみ会のクランクアップ

2020/12/10

今年のお楽しみ会は映画館方式です。12月15日から23日までの土日曜を除く7日間、夕方5時からと5時40分からの2回上映されます。その「映画」収録が今日10日午前終了し、クランクアップしました。最後の撮影はすいすい(5歳)の「エルマーの冒険」でした。昨日9日の午前は、わいわい(3歳)の「おおきなかぶ」とらんらん(4歳)の「ももたろう 」の収録でした。

千代田せいが保育園の「行事」は、4つの種類があって、それぞれに行事のねらいがあります。お楽しみ会のように、親御さんに「見てもらう」行事のねらいは全て、子どもの発達をお伝えすることが大きな目的です。2月末に予定している成長展もそうです。保育参観や先生体験(半日のパパ先生、ママ先生体験)も、それと同じ目的が一部含まれます。

一方、子どもたちにとって、行事はどんな意味があるでしょうか。発達をみてもらう、育ちを伝えるという目的の行事ですが、子どもたちにとって、行事、つまりイベントというのは、普段の日常の生活では味わえない特別な体験ができる機会ということになります。だからこそ「行事」というわけですが、千代田せいがで大切にしているのは、一過性のイベントで終わらせるのではなく、行事を通過点として捉えていることです。

行事が日常にメリハリを与えるということもありますが、保育の視点からみると、行事を行うことによって、日常の毎日が豊かになること、行事を通過することで、その後の生活が意欲的で楽しくなるように実施します。お楽しみ会の「劇遊び」を「上演する」ということは、子どもたちにも特別感があって、とても張り切っていて、意欲的でした。お家の人に「見てもらう」という要素が加わることで、子どもたちに程よい緊張感と強いやりがいが生まれていました。その様子を見ていると、人間が古代から演劇をやってきたことがどうしてかが分かります。見せたい、伝えたい、見てほしい、ほらこんなにおもしろいよ。これがすごく伝わってくるのです。

発達をお伝えする行事という位置づけですが、見ていただきたいのは、このキラキラしている「意欲」の部分です。出来栄えや上手さ、ではありません。何も知らなかった真っ白な時点から、物語を知り、楽しみ、話し合い、役を決め、小道具を一緒に作り、何度かリハーサルのような劇遊びをやり、1ヶ月も経たないうちに上演までできた子どもたちの力。このすべてを感じ取っていただきたいと切にお願いしたいと思います。

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