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園長の日記

せいがの子の平均年齢は3.3歳に

2020/03/12

今日3月12日は3月生まれの誕生会が開かれました。3月生まれの子を含め、すべての子が誕生日を迎え、これで千代田せいが保育園の平均年齢が最も高くなりました。全園児数は3月現在40名で満年齢の合計は130年ですから、平均年齢は3.3歳です。新しい年度が始まる4月になると、最も「高齢の」満6歳の子たちが卒園して、0歳児が増えるので、また一歳若返るのですが、当園は年長児がいないので、後1年、歳はまだ上がり続けます。計算すると3.8歳にまでなります。面白いですね。

ところで、この「平均年齢」を全世界の人口に当てはめるとどうなると思いますか? 地球上に住んでいる「地球人」の全人口は76億と言われていますが、その平均年齢は29歳です。今後10年間で地球人も高齢化が進み、2030年には平均年齢は32歳になります。それでも若いですね。世界的に見れば、小さい子どもが多いのです。

これを「若い」と感じるのは、21世紀の日本に住んでいる私たちだからです。人類の平均年齢が30歳を超えるというのは、文明の勝利と言っていいほど、すごいことです。こんなに多くの人類が、こんなに長生きできた過去はありません。ホモ・サピエンスは一人では生きられないほどほどの未熟児(生理的早産)をたくさん生み、家族が協力して助け合い、共同保育をすることで生存率を高めたのですが、それでも「平均寿命」が30歳ぐらいでした。

人類は先史時代から、地球規模の気候変動や自然災害、そして疫病と戦って生き残ってきたわけですが、疫病を支配下に置くことができるようになったのは、都市基盤の整備、公衆衛生の向上、医療体制の構築が近代になって目覚ましく向上したからですが、今日は一気に「中世」に戻ってしまいました。WHOが新型コロナのパンデミックをやっと認め、米国がヨーロッパからの入国拒否を一方的に宣言するなど、治療薬とワクチンを持たない人類が新しい感染症に対抗できる手段は、結局<閉じこもること>ぐらいしかでいないことを思い知らされています。治療薬はもうすぐでてくるでしょうが、ワクチン開発には、1年かかるそうです。

世界的な感染爆発になってしまった以上、世界が相互依存の経済で成り立っている限り、日本だけ感染が収まっても、世界の感染の波で影響され続けますから、今の自粛モードが一年ぐらい、ダラダラと続くことを覚悟しなければなりません。長期戦になる場合、経済的ケアとメンタルケアがものすごく大切になってきそうです。

 

 

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