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園長の日記

鬼がきて「怖い思い」を体験

2020/02/03

◆怖い思いをする経験の意味は

1階のちっちとぐんぐんには、お面をつけずに、ちょっとだけ鬼に出てきてもらいました。

2階のにこ〜らんらんの子どもたちには、鬼の仮面もつけて赤鬼にきてもらいました。あまり怖がらせるのは良くないので、みんなで力を合わせて「鬼は外」と豆を投げて追い払いました。

今のような時代でも、子どもが怖い思いをする経験も必要です。何かをちゃんと恐れるという人間の心。恐怖を感じる能力は、ヒトが生存競争の中で、生死をかけて生き抜いてきた長い進化の中で必要だった感情です。危険なものから、反射的に自分の生存を守ろうとする行動を素早くできるための感情です。そういう身体反応が起きる機会がなくなったのが現代社会です。現代の節分には、そんな意味があるのかもしれません。

◆「鬼が嫌いなものは?」

わいわい、らんらんの子どもたちは「イワシ!ヒイラギ!」と、元気よく答えてくれました。

先生たちが「絵本」で節分のお話をして、その後、実際に鰯を目の前で焼いて、その頭を柊の枝に刺して「やいかがし(焼嗅)」を作って見せました。玄関につけるところも子どもたちに見せました。

 

そこで私からこの話も付け加えました。

「じゃあ、鬼が好きなものは?」「・・・・」

これは絵本にも紙芝居にも出ていません。ですから子どもたちもわかりません。

「鬼が好きなのはね、悪い心が好きなんだよ。嘘をついたり、お友達に意地悪をしたりする子が大好きなんだって」・・

こんな話をしたら、どんな顔をするかな、と思って話してみました。面白かったですよ。実に神妙な表情を見せてくれました。これはやりすぎると、ちょっと怖い思いをさせて良いことを促すという、出来の悪いむかし話のようになってしまいますから、あっさりと済ませましたが。「怖い鬼はね、みんなの心の中にいるのかもしれないね」。みんな、ぽかん、としていました。

 

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