MENU CLOSE
TEL

園長の日記

子どもが「はしゃぐ」という意味

2020/01/30

朝、運動遊びをしていると、遊びにある種の「スリル感」が入ると楽しみが倍増することがわかります。スリル感といっても、ヒヤヒヤ感ではなく、ドキドキ感です。私が「ライオン」になって「ガオ〜、食べちゃうぞ〜」と言うだけで、生き生きと「はしゃいで」遊び始めます。その時、子どもたちはネットやクライミングを上手に使いこなしています。身体を動かす楽しみの中に、何かから捕まらないように逃げる鬼ごっこの要素、しかも模倣遊びとしての「うそっこの世界」の要素が加わると、遊びが格段に面白くなるようです。この遊びから私が抜けても、子どもたちだけで楽しめるようになることを目指しています。

このところ、運動ゾーンはルールを守って上手に遊べる子どもが「運動マイスター」に認定されているのですが、遊びの中のルールは「守ることでより楽しくなる」という体験が大切です。その「楽しさ」は、遊びの中の模倣、偶然性、競争、眩惑といった要素がもたらします。楽しいという実感があって初めて、マイスターとして認めてもらいたい意欲にもなるのでしょう。

今週の運動遊びは、相撲ごっこもかなり上手になりました。勝負して勝つと嬉しそうです。こちらには競争(勝負)や眩惑(めまい)は強くあるのですが模倣と偶然性が乏しいので、あまり長続きしません。でもかなり運動量の上がる遊びです。強くなるということへの憧れ感が満たされるので男子は盛んにやりたがりますね。

いずれの遊びにも、私が感じるのは「じゃれ遊び」の要素です。肌をふれあい、まるで全身が楽しさのセンサーであるかのように、じゃれ合うことを求めています。身体が忘れていた楽しさを思い出したかのように強く求めている子どもたち。この遊びには、解放感があります。非日常的でもあります。脳の深いところにある喜びを再発見しているかのように感じるのです。こうした要素も遊びにはあることがわかります

top