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園長の日記

ぐんぐん組の保護者会から

2020/01/28

「雪にならなくてよかったですね」と夕方のお迎えの時話しながらも、今晩は大雨になりそうなので、明日29日のバス遠足は、にこにこ組は残念ですが中止して、わい・らんは「しながわ水族館」に変更することにしました。今日は真冬の寒さでしたが明日は15度以上の3月中下旬並みという予想なので、体調の管理が大変です。みなさん、衣服の調整には気をつけてくださいね。

今日の夕方は、おおきくのびるぐんぐん組(1歳児クラス)の保護者会でした。一人お休みで、そのほか6人全員が参加してくださいました。最初に、ぐんぐん組の育ちの姿を、写真を使って担任が説明しました。

そこで紹介された子どもの姿は、私たちにとっては馴染みの姿で、当たり前のように思えますが、実は非常に珍しい、優れた発達の姿なんです。例えば、一番最初に紹介された、ぐんぐんさんがテーブルを囲んで、ままごと遊びをしている写真は、発達心理学の教科書で紹介されている姿とは全く違います。それらの教科書には「おおむね満3歳ぐらいまで、一緒に遊んでいるように見えてもそれぞれ別の平行遊びをやっています」と書いてあるのです。

ところが、今日写真で紹介したように、満0〜1〜2歳の子どもたちが一緒に生活していると、満1歳前後から子ども同士が心を通わせていることが自然で、お互いの意図を察しあっていることがよくあるのです。また満2歳前後になると「一緒に同じイメージを共有して気持ちのやりとりを楽しむ」ことができているのです。これらのぐんぐん組の子どもたちの姿は、通常の発達心理学しか知らない研究者は、びっくりしてしまう内容なのです。

このように色々場面で、その発達が目覚ましい、まさしく「おおきくのびるぐんぐん組」でした。今日は数十枚の写真が紹介されましたが、最後の写真は昨年春のバギーでの散歩から、今は手を繋いで歩いていける姿が映っているものでしたが、このように成長の足跡を振り返ると、とても面白い発見がありましたね。ちなみに2月29日(土)の成長展では、この1年間の成長を展示しますのでお楽しみに。

さて、保護者会では、その後、2歳児クラスへ向けて、どんな移行が進んでいくかという見通しや、用意していただく持ち物、登園時刻や朝食の大切さ、衣服などについてのお願いをさせてもらいました。私からは、移行のイメージと意義を解説したのですが、満3歳ごろまでに大切な育ちの姿について、保育所保育指針が前回まで載せていた「子どもの発達過程(8つの過程)」のイラスト入り解説を使って説明しました。その中でも、今日は「基本的生活習慣の自立」のイメージとポイントをお伝えしました。

私たちはよく、保育内容を、生活と遊びに分けて理解することが多いのですが、遊びにも生活(5分野=食事、睡眠、排泄、衣服着脱、清潔)にも、それぞれに目指したい「自立」の姿があります。その姿になるような援助のポイントをお伝えしましたが、どうでしたでしょうか。詳しくは省略しますが、これらの自立は自信を育むことになることを強調させてもらいました。

この頃の子どもたちは自分というものがはっきりしてきて、できる世界が広がってくるので「自分でやりたい!」という意欲が加速している時期。それだけに、できないことへの見通しはまだできないから、とにかくなんでもやってみたい、となっていきます。そんな「意欲」や「自発性」を大切にしてあげようとするのはいいのですが、そのうちに、子どもたちは「そこまでは無理だよ」「それは今はできないのよ」という「限界」を突破してこようとするので、そこは大人も踏ん張ってもらって、子どもに「賢い」振る舞いを学習していってもらう必要があるのでしたね。

 

 

 

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