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園からのニュース

困ったことがあればご相談ください

2020/05/11

休園による長引く自粛生活で、お子さんの養育で困ったことや心配事があれば、保育園の方へご相談ください。

職員は、休園のために特別なシフト勤務を組んでいますので、以下の内容を予めメールでお知らせください。

(1)誰と相談したいか(担任など)

(2)電話相談したい時間

例:午前中のこの時間 とか

午後1時30分から3時のお昼寝の頃  など

(3)相談内容(どんなことか簡単で結構です)

 

保育園のメールアドレスは以下です

c.seiga@chiyodaseiga.ed.jp

 

心はつながるソーシャルディスタンス

2020/05/06

「今日は、ベランダで野菜の苗を植えたよ!一緒に育てていこうね」(保育園の動画ブログより)  現在、リモート保育園へ、試行錯誤中です!

 

次のような巻頭言を5月1日に書きました。5月の「園だより」です。5月7日に発行予定ですが、一足先にお知らせします。休園になったために印刷物の配布ができませんので、職員室だよりやクラスだより、保健だより、調理室だよりも、これまでと同じように、それぞれホームページに載せていきます。

ーーーーーーーー巻頭言 園だより5月号よりーーーーーーー

この1ヶ月でまるで別世界に住んでいるかのようです。子どもを真ん中に置いて楽しい笑い声の絶えない生活を保護者の皆さんと一緒に作り上げましょう、と目標を掲げて始まった今年度でしたが、4月11日から閉園になって早1ヶ月、さらに後1ヶ月の休園が決まってしまいました。なんということでしょう。子どもたちと、そして皆さんと一緒に過ごせないことが残念でなりません。

ステイホーム、という言葉を聞くたびに、「保育園だってホームなんだけどな」と、反射的に思ってしまいます。どんな時だって「ステイ保育園」になるような仕組みってできないものだろうか。せっかくアロペアレンティング(親だけで子どもは育てない)を大切にしようとしてきたのに、こんな状態でも保育園がご家庭のためにできることがあるんじゃないか。そんなことを今日(5月1日)の保育会議で話し合いました。子どもが園に来られなくても、保育園の生活が続いているような感覚を持てるようなことをしたいと。そんな思いを職員で共有しました。

こうなったら、こんな状況の中で、これまでにない新しい保育を作り上げるしかありません。そのイメージはまだはっきりしませんが、きっと令和はポスト・コロナ時代の幕開けと位置づくでしょう。コロナ以前と以後では、私たちの生活の何かが大きく転換してしまうでしょう。経済も社会も精神もすでに大きな痛手を負っていますが、そのダメージの大きさはこれからはっきりしてくるでしょう。これまでと同じことでは、通用しない何か大きな変化が求められていると感じます。

それでも、教育界が示唆していたこれからの時代に必要な資質・能力の方向性は当たっていたことがわかります。大人に必要なそれは、この不確かな時代にサバイバルしていく力です。その要素は忍耐力であり、こうした危機にへこまないレジリエンス(回復力)だと言われてきました。そして、何よりも一人では達成できない目標達成のために、力を合わせる力が必要であり、分断と戦う気概も、今後もっとも大切になる局面がすぐに来そうです。大人も「自分らしく意欲的で思いやり」が必須なのです。

では、そのような大人に育つために子どもに必要なものはなんでしょうか。それは生まれながらに持っている好奇心と利他性を無くさないようにしながら、真似をしたいと思う年長の子どもや大人のモデルがあること。そして、もっとやりたい、もっと挑戦したいという意欲や勇気が発揮できるような環境を用意することです。ソーシャル・ディスタンスで体は離れていても、気持ちは繋がって、少しでも潤いのある生活を創り出しましょう。

新しい習慣に変える

2020/05/04

曜日の感覚がなくならないように、みどりの日の今日4日(火曜日)は、世の中としては緊急事態宣言が正式に延長されてしまった日として、記憶に刻まれるのでしょうが、個人的には明日のこどもの日を迎えるために、これまでにない新しい毎日を創り出していく決意の日になりました。早くこの閉塞的な暮らしから、少しでも解放されて自由に暮らす方法を編み出していく必要があるからです。当面の間、そこかしこにいるコロナウイルスがそばにいても、子どもや私たちの中には来ないでね、という距離をとった暮らしに慣れていかないといけません。そこで、ついやってしまっている習慣の中で、何がウイルスを近づけてしまうのかを、もう一回確認しながら、習慣を変えていくことが必要なようです。

皮膚には角質層があるので、ウイルスは直接入り込めません。(中にはドリルのように削って入っていく梅毒のようなウイルスのありますが、コロナはできません)ただ、粘膜の柔ない表面からは入ってしまうので、例えば、目をこすってしまうとか、鼻をほじるとか、子どもがとっさにやってしまうような仕草も変えていくことが大事です。大人の方が気をつけた方がいいかもしません。仕草や動作のモデルを大人が作っていきましょう。何かを触ったら汚れてしまうから、その手では目や鼻や口を触らないで、代わりの綺麗なハンカチやタオルを使うとか、手を洗ったり拭いたりしてからにするといったことです。

でも、子どもは思わず指もしゃぶるし、触ってしまいます。ですから、その度に叱っていたり、注意していたら、子どもも参ってしまうでしょうから、それはおおらかに大目に見て、大人が子どもの手や周囲を綺麗にしてあげることが先でしょう。子どもは忘れてしまうし、遊んでいたら、そんなこと忘れてしまいますからね。

はっきりしたことはわかりませんが、元気で生命力溢れる子どもは、かかりにくいようですから、生活リズムを崩さず、元気な生活に心がけることがいいでしょうね。早寝早起きの習慣を崩さないでください。よく寝ること、よく体を動かすこと、よく食べて、寝て、遊んで、そういう生活が、やっぱり基本ですね。頑張りましょう。

知らず知らずのうちに抱え込むストレスとの上手な付き合い方

2020/04/14

 

今日14日でちょうど1週間。子どもと終日一緒にいる生活に、そろそろストレスが溜まってきているのではないでしょうか。私の友人に学校心理士がいるのですが、彼から保護者に渡してもらいたいという「手紙」が届きました。このような緊急事態の中で、子どもたちがどんな気持ちになりやすいか、大人もついやってしまいがちな、良くない態度を避けるには・・心の専門家が心配していることをお伝えします。ぜひ、時間があるときに、じっくりとお読みください。

 

新型コロナウイルスによって不安を抱える保護者の方への手紙

移行から生活の場へ   5

2020/03/31

ちょっと振り返って子どもを見てみましょう。また、子どもの姿を思い返してみましょう。

■「止まる」 「立ち止まる」
といった姿をお部屋に入る前やお部屋に入ってから見かけることはないでしょうか?友達の姿に目が奪われているといった明確な子どもの意図が姿から感じられるのであればいいのですが、「この立ち止まる行為」を少し違った視点で見てみると、実は生物学ではこの「立ち止まる行為」=「逃避行動」とみることができます。すぐに逃げられるときの準備といえばわかりやすいでしょうか。 草食動物が肉食動物の気配を感じて、その場に立ち止まって辺りを観察するといった映像を見たことはないでしょうか?それに似た行為です。

何が言いたいかというと、なかなか準備しない子に「これよ。これよ」と言い続けるのではなく、その行動にはその子の意図があるかもしれないという事です。特に上記の逃避行動であった場合は、準備よりもまずは安心できることが重要です。 朝のお支度を見ているとまだ子ども達も慣れていないな。なかなか動きが進まないな。といった姿が見られていると思います。朝の保護者との別れを前に緊張をしているのかもしれません。 なので、朝の準備で「手洗い」「スタンプ」「タオル」「コップかけ」のすべての工程を一緒にやることはもちろんですが、そんな子ども達の姿も想像して「ワンステップ」(一つ一つ)今日はここまでやったからOKと計画性をもってみたり、1~10番の10番目は子どもがやる」そんな関わりをしていただきたいですね。(全部大人がやってしまう日はあっていいけど、常にではなく子どもの経験を大事にする計画的な関わりですね。)  コロナの影響で保護者会の開催方法も検討いたしますが、その際にこの部分のお話も出来たらいいなと思っています。 詳しく聞きたい方ぜひお声掛け下さい。

来年度の保育を構想しながら

2020/03/18

にこにこ組(2歳児クラス)の子どもたちが、3階の寝室でお昼寝を始めました。寝室は運動ゾーンです。その間、4月から年長になるらんらん組(4歳児クラス)の子たちは、今日は2階で絵本を読んだりして過ごしました。つまり新年少さんにとっては午睡の時間であり、一年後に小学生になる新年長さんにとっては、午睡を卒業して絵本を読んだり、読んでもらったりするなどの静的な活動で過ごす、リラックスした時間が流れていました。

この子どもたちの姿を見ても、2年の差は大きことがわかります。昨日の川のたとえで言えば、支流と河口の違いほどの差があります。3〜5歳の幼児を神田川になぞらえれば、井の頭公園と浅草の違いぐらいあるとでも言えそうです。片や池から流れ出たばかの乳児であり、片や隅田川という就学を一年後に控えた幼児です。ただし、個人差があります。それは4月生まれと3月生まれでは、1年の差があるわけですから、例えばやっと5歳になった子は、今日は2時ごろから自分で「眠くなった」と言ってお昼寝をしにいきました。

この時間の過ごし方は、新すいすいの子どもたちにとってはもはや午睡の時間ではなく、小学校で始まる生活につながっていくための生活リズムを作っていくことであり、かつそのための活動内容にもなっていくことでしょう。どういうことかというと、午前中は運動したり、散歩や戸外活動などで活発に体を動かす活動が多いのですが、午後のこの時間は、お話や物語に親しんだり、絵や文字や標識などの表象文化に親しむ時間になることでしょう。

その時間には、自分がそれ以外の時間に体験したことや、お友達が気付いたり考えたりしたことを共有する時間になるでしょう。また同じ目的に向かって話し合って知恵を出し合ったりするミーティングの時間になるかもしれません。あるいは書道や将棋などで、精神を集中して何かに取り組む時間になっていくかもしれません。新年度からの生活もまた楽しみです。

 

桜の開花と「睡眠打破」

2020/03/15

昨日3月14日(土)に東京都は桜の開花が宣言されました。1957年の観測開始以来、最も早い開花だそうです。どうしてこんなに早いのかというと、もちろん暖冬の影響ですが、同じようにもっと暖かかった西日本よりも、なぜ東京の方が早かったのでしょう? その理由についての気象予報士による解説で「なるほど」と気づいたことがあって、それは人も同じかもしれないと思いました。

桜は、花が咲いたあと実がなって、同時に新芽がいぶき、5月頃までに深緑になっていきますが、夏頃までにはすでに蕾(つぼみ)が出来ます。それを知った時も驚いたのですが、さらに面白いと思うのは、その蕾が秋になると「冬眠する」ことでした。蕾はできていて、仕組みとしては、いつでも開花できるように準備はできているのに、ある条件が揃わないと「開花」へのスイッチが入らないようにできているというのです。

その条件とは、桜が一旦「寒〜い!」と感じるほどの冷え込みが一定程度続くことです。これを「睡眠打破」と言います。それが強かったことが、東京が西日本よりも開花が早まった理由だろうと考えられています。こういった仕組みを持っているのは、四季のある日本のような地域の樹木の特性です。季節の変化に対応する感受性を樹木が持っていて、その成長プログラムの中で鍵を握っているのだとすると、日本人の体の中にも、四季に応じた成長プログラムが働いているかもしれません。

それで思い起こすことは、ルドフル・シュタイナーの「魂のこよみ」です。彼によると、人間の魂(ドイツ語でいうガイスト)は四季とともに移り変わっているという認識です。確かに私たちは、自分が自然の一部であることを再認識する機会を失ってしまっています。実は私たちは、自分の意識では認識できない「内なる自然」を持っており、それが自分の体の仕組みの中で働いていることに気づいていないことが多いのだろうと思います。

それは体内時計もそうですし、体内で健康のバランスを担っている微生物の生態系もそうです。月の満ち欠けの周期に私たちの体は影響を受けています。これらが崩れる原因は人間文明の仕業です。睡眠サイクルの乱れも、花粉症も、食物アレルギーも、そして新型肺炎も、私たちが自然の一部であることを思い起こさせます。

 

手抜き夕食のススメ

2020/03/11

昨日3月10日(火)、夜の睡眠時間や昼間のお昼寝を見直している保護者の方に、生活チェック表を配布しました。「うちもやってみたい」という関心をお持ちの方は、遠慮なく担任にお尋ねください。

最近、私が「そうか!」と認識を新たにしたものがあります。それは「夕食の手抜き」です。今朝、K先生と「子育てを完璧にやりたい」と頑張りすぎちゃうと、かえってよくないよね、もう少し肩の力を抜いてもらいた、といったことを語り合いました。その時、思い出したことがあります。マムズサロンの講師の永持さんが「保育園の給食は1日に必要な栄養の半分以上になるように計算されているので、朝と夜のご飯で、これ食べないと○○抜きだからね、みたいに頑張らなくていい、楽しく食べてお腹が満たされたらいい、ぐらいに考えましょう」と語る話です。そうなんです、保育園の給食に栄養のことは任せてもらって、子どもが苦手なものは保育園で楽しく食べているので、家ではお腹が減らないならOKぐらいでいいや、って思ってくださって結構です。

毎月1回、海老原商店ギャラリーで地域の子育て家庭向けに開いている睡眠講座「マムズサロン」は、昨年10月から5回開催しましたが、その中でよく話題になったのは、夜の食事の時間についてです。講師をお願いしている睡眠スペシャリストの永持伸子さんは、「逆算マネジメント」と言って、例えば布団(ベット)に入る時間を「8時半」とか「9時」とかに決めて、そこから、寝る前のゴロゴロタイム10分、晩御飯20分、お風呂20分、夕食作り30分・・・というように必要な時間を遡って計画していくやり方を提案されています。

そこで大抵、行き詰まるのは夕食の時間です。思うように食べてくれない、時間がかかってしまう・・せっかく作ったのに、という親の思いもあって、全部食べさせてたい、せめてこれくらいは食べてよ、という気持ちが強まったりします。永持さんによると、夜8時には子どもが寝ている北欧の友人は、保育園のお迎えの時間が6時です。2時間で入浴や夕食、絵本の時間などがちゃんと確保できているそうで、なぜだろうと研究した結果、「ポイントは夕食」だと気付いたそうです。

早い話が、夕食はあんまり重視していないんです。ささっと済ませている。日本は夕食が一番だと思っているけど、スウェーデンやベルギー、フランスなどは朝食を大切にしています。保育園のお迎えから、寝るまで「2時間もあるのに、どうしてできないの?」と逆に不思議がられるというのです。

夜の睡眠時間の質を高めることは、子どもたちのはつらつとした動きや、落ち着いた行動、自分の行動を律する力など、様々なことに良い効果をもたらします。このつながり具合については、当園の園医でもある「瀬川記念小児神経学クリニック」を始め、日本赤ちゃん学会、子どもの早寝早起きをすすめる会、日本眠育推進協議会など、多くの睡眠学の専門家が、同じ見解を持っています。

私たちは、これらの団体と繋がりをもちながら、保育を、考えています。「うちの子は、どうしてこうなのかな?」と思ったら、案外、夜の睡眠が関係しているかもしれません。そうした知見を学びながら、さらに一人ひとりの子どもの生活リズムを整えるために必要なことを、一緒に考えませんか。

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