
追う、逃げる、跳ぶ、揺れる。子どもたちが身体を動かして遊ぶ姿には、「面白い」「もう一回」という気持ちがあふれています。
追う、逃げるといえば、鬼ごっこを思い浮かべることでしょう。でも、鬼ごっこには、もう一つ大切な動きがあります。それは「守る」です。
古くから伝わる「ことろことろ」という遊びをご存じでしょうか。鬼ごっこの原型ともいわれる遊びで、鬼と子どもに加えて、「親」の役が登場します。
子どもたちは、前の人の肩に手を置いて一列につながり、その先頭に親役が立ちます。鬼が狙うのは、列のいちばん後ろの子どもです。親は鬼と向かい合い、両手を広げて、背後の子どもたちを守ります。
遊びは、こんな問答から始まります。(「鬼ごっこ協会」ホームページの解説ページより)
鬼「子をとろ子とろ だれとろか」
親「だれをとる」
鬼「ちょっと見ちゃ あとの子」
親「さあ とってみいさいな」
地域によって言葉や節回しは異なりますが、こうして声を交わすことも、遊びの楽しさの一つです。
鬼が右へ動けば、親もそちらへ。鬼が反対側へ回り込もうとすれば、子どもたちもつながったまま身をかわします。追う人、逃げる人、守る人。それぞれが相手の動きを見て、自分の動きを変えていくのです。
ここには「親・子ども・鬼」という三角形の関係があります。自分一人で速く走るだけでは、うまくいきません。親は後ろの子どもを気にかけ、子どもたちは前の人の動きを感じながら、一緒に逃げます。「守ってくれる」という安心と、「捕まるかもしれない」というどきどきが、同じ遊びのなかにあります。
「あぶくたった」も、歌や言葉のやり取りから鬼ごっこへとつながる遊びです。「なんのおと?」と問いかけ、返事に耳を澄ませる。そして「おばけのおと!」を合図に、一斉に逃げ出します。
子どもたちは、ただ合図を待って走っているのでしょうか。やり取りを楽しみながら、次の言葉を待ち、友達と顔を見合わせ、逃げ出す瞬間を一緒に迎えています。言葉とわらべうた、音楽と身体の動きが、一つの遊びのなかでつながっているのです。
「親子運動遊びの会」では、こうした楽しさを親子で味わっていただきたいと思っています。声を交わし、相手の動きを感じ、一緒に身体を動かす。追いかける楽しさも、逃げる楽しさも、守る楽しさもあります。
そのなかで生まれる「面白い」「もう一回」。その気持ちが、次の動きや、新しい挑戦につながっていくのでしょう。














