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STEM保育(保育アーカイブ)

磁石で砂鉄を集めたりして遊ぶ

2025/12/09

お手伝い保育の事務所担当は、園長による「実験タイム」です。4チームあるのですが、いまは「磁石」で遊んでいます。まずは磁石がくっつもの探し。制作ゾーンでみつけてくれたものは、冷蔵庫、画用紙を載せる黒い鉄枠、カードをまとめる銀色のリング、ホワイトボード、コンセントの入り口、はさみ、黄や赤や青のテーブル、缶、印刷機・・結構ありました。水道の蛇口はつかないのですね。

そのあと、二つの磁石のくっつけ遊び。小学校以降では磁石には極があることを学ぶことになるのですが、この時期に気づいてもらいたいのは、ピタッとくっつく面と反対につかない面があることに気づくこと。同じ極同士の面は、かなりの力をいれないとつきません。まるで見えない丸い玉がその間にあるように、クルリとすれ違います。

その特性をつかって、二つの磁石で紙の上で相撲ごっこをしました。一つの磁石をもう一つの磁石をうまく近づけることで動かし、紙の上に描いた土俵から押し出したら勝ち。(次回はお相撲さんの人形をじしゃくにくっつけてから遊ぶことにしました)

そのあと、今日のメインの砂鉄集め。ベランダの砂場からビニール袋にいれた磁石で紙コップに集めました。画用紙や牛乳パックに砂鉄をのせて、裏から磁石を動かして遊びました。

磁石遊びと砂鉄の実験(カ 思考力の芽生え)

2025/11/04

年長ぐらいになると「磁石」のことはもちろん知っています。そこで「くっつくのはどれか?」持ってきてもらいました。

洗濯バサミ、穴あけ、ウイスキーボトルの箱の蓋などが集まりました。ホワイトボードや冷蔵庫、家具の縁なども「ついた!」と教えてくれます。

つくのとつかないがあるね。そこからKくんからは「鉄だよ」という言葉もでたり、S君からは「鉄から星でできるんだよ」という知識が披露されたり。

磁石は鉄につくということにして、じゃあ、磁石と磁石はつくの?と聞いてみます。つくよ!とすぐに返事が来たのですが。

あれ、という感じで、ピタリと重なり合いません。必ずずれます。

私があえて、ピッタリ合わせてみてよとリクエストするのですが、どうしてもできません。どんなに力をいれても、グルンと動いてピタリと重なり合いません。かなり力を入れても大人でも無理です。その力の強さを実感してもらいました。

そうこうするうちに、子どもは瞬間的にいろいろ思いついて遊び出すのですが、二つの磁石で「洗濯バサミ」を引き合うと、いつも同じ方に洗濯バサミがつくことに気づきます。

そして彼が「こっちが勝ち」とか「こっちが強い」という言葉を使うので、わたしから「じゃあ、三つあるけど、どれが一番強いのかな?」というと、3つの磁石で3通りの組み合わせを順番にやり始めます。そして「これ」とわかりました。

そこで私が新しい4つ目を出して試してみたら、最強のものがまた勝ったのですが、やりたい!という別の子Fちゃんがやると、4番目の方が勝ちました。そこから他のものと比べ始めるかな?と思いましたが、そうはなりませんでした。

代わりに「指がほら」と挟まったりするので、紙とかタオルとかを挟んでみます。たまたま保冷剤もあったので、「これでもつくかな?」とやってみると、あの厚さでも引き合うのですね。

そこでどうしてだと思う?と説明を求めました。Kくんが話してくれるので動画に収めました。

「こっちの磁石の力を運んで、違う磁石に強さがわたる」と言います。なにかが伝わっているのだというイメージがありそうです。それを着ていた二人もそうそう!という顔をしています。

さて、ここまでが私にとっては今日のメインの活動のためのフォーミングアップのようなところです。

砂場の砂を取り出して、「このなかにも磁石がつくものがあるかどうか、やってみるよ」と、磁石をビニール袋に入れて、砂鉄を探しました。それを集めて試験管に入れて眺めます。

するとすぐに、外から磁石をくっつけて動かし始めます。「ほら、みて!」と3人とも興奮気味です。「これはね、砂の中にあった鉄だから、砂鉄っていうんだよ」と話しあげました。

他の砂よりも黒く、中には小さな鉄片も含まれていて、それも動くので楽しそうです。試験管は底が丸くて磁石が離れて落ちてしまいやすいのですが、上の方へ砂鉄が引っ張られていくのがよく見えます。

Fちゃんは「ほらみて」と磁石を話すと、下にドサっと砂鉄が落ちる現象をみつけて、教えてくれました。

そのあと紙コップに移して、砂鉄のダンスを楽しみました。針山のようにツンツンと立つのですが、磁力がそれほど強くないので小さいトンガリしかできませんでしたが、それでも「これみて、できた!」とそのツンツンを作って動かしていました。

Kくんは「水に溶かしてみたい」とか「いれたのを凍らしてみたい」などのアイデアが溢れ出します。今度やってみることにしました。

やじろべえの作り方のコツ 覚えてますか?

2025/10/14

散歩で拾ってきたどんぐりを使って、やじろべえを作りました。

メンバーが揃うまでMSくんと話をしていたら「どんぐり遊びがいい」ということになり、やじろべいを作ってみることになりました。

みなさん、どうやったらうまくできるか覚えていますか?やってみるとわかるのですが、微妙なバランスをとるのが、とても難しいものなのです。

物理的にいうと、指一本でささえる支点の位置です。やじろべえが左右前後に倒れない地点を重心の真上につくらなけけらばなりません。子どもにそういうことはわからないので、どこだったらうまくいくのかを、あれこれ体験していくのが、やじろべえ作りの「あそび」です。

今日は、どんぐり3個を直線に並べた場合にうまくいかないことを試し、そのあとで角度をつけてやってみました。その後、左右に傾くので、どんぐりの重さを同じにしてみよう、といことで天秤で「これとこれが同じ」を探してつくってみました。

園長のステム保育「ユリイカタイム」です。子どもたちは「じっけん」と呼んでます。今日は何するの?と人気の高い時間です。ステムとはSTEMのことで、サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・マスマティックスの頭文字で、いわば理科の保育です。

私の進め方は、最近の遊びで楽しかったことや、面白かったことについての「対話」から始まります。年長のすいすい組が毎週火曜日に行なっている「お手伝い保育」の時間に、職員室チームは私とステム保育を楽しんでいるのです。今日は「園長ライオンと実験した」というなら、この時間のことです。

遠くまで転がるのはどっちの車?

2025/09/11

事務所のお手伝い保育は、私の実験タイムなのですが、器具の使い方を覚えてもらう段階です。一通り終わったら、制作ゾーンに並べてあるので、それを自由に使って遊べるようにしていきます。

ビーカーやスポイドなどの化学実験器具を使ってみるのは楽しそうです。普段からペットボトルで色水づくりはよくやっているのですが、改めてフラスコや試験管を使って混ぜてみたりするのは、ワクワク感があるみたい。

今日は砂糖水を作って、その上に色水をスポイドでそっと垂らしてみたのですが、混ざらずに表面に色水の相ができました。

また氷を浮かべてみて溶ける様子を観察したりしました。

そのほか鏡を並べで見ると、思いがけない写り方をしてその発見が楽しそう。

自分の足の裏を2枚の鏡で挟んで写すとか、大人では思いもしないようなことをいろいろ試していました。

坂道は表面がツルツルとガザガザがあるのですが、どちらが遠くまで車が走るかを比べたりするのですが、私も不思議だな、と思う現象がありました。

それはお手玉を1つ乗せたものと、2つ乗せたものを比べてみたのですが、2つ乗せた方が何度やっても遠くまで走るのです。

ツルツルとギザギザの順番で変わるリリース速度 (カ 思考力の芽生え)

2025/08/19

年長のすいすい組にもなると、次のような推論ができるようになるんだな、と感心しました。今日はこんな実験を私と楽しんだのです。坂道をつくることができるキットがあります。坂道の高い方から車を滑らせて、どのくらい遠くまで走っても止まるかと調べます。傾きを変えて調べました。坂道が急なほど、遠くまで車は走ります。

また坂道は表がツルツルで、裏がキザギザです。車はツルツルの方が滑り落ちるスピードが早く、車は遠くまで走りました。そういうことを色々試したあとで、坂道を2枚つないでみたのです。長さが2倍です。スピードも1枚のときよりも早くなりました。ところで、みなさんにクイズです。2枚の坂道の繋ぎ方の順番で、速さは変わると思いますか?2枚の坂道を、高い方から低い方へギザキザ+ツルツルと繋いだ場合と、ツルツル+ギザギザと繋いだ場合、どちらが車のスピードは速いと思いますか?

試してみると、ギザギザ+ツルツルの方でした。そして私が感心したのは「どうしてだと思う?」と質問すると、その理由を説明してくれたことです。子どもの言葉をそのまま再現できませんが、ギザギザから次に早くなるからだ、というようなことを力強く説明してくれたのでした。

なわとびで育つもの (ア 健康な心と体)

2025/08/04

年長さんのお泊まり会(7月18日)の前ごろから、幼児クラスは縄跳びが流行っています(7月17日・29日の保育ドキュメンテーションをご覧ください)。

縄跳びは、運動面も育ちますが、跳ぶたびに数えるので数(カウンティング)も覚えますし、どうやったらうまく跳べるだろう?という考える力も育ちます。またどうやったらうまく跳べるかを話し合ったり、伝え合ったりする言葉も育まれています。

今日見ていたら、先生たちが、文字や数を「書くこと」にも発展させていました。自分の名前、日付、何回飛んだという数字、跳び方(まえまわし うしろまわし、など)や感想などを書き込んでいます。わからない文字はひらがな表をみて真似したり、友達に聞いたりして、覚えていきます。

もっとたくさんとべるようになりたい!という意欲が、いろんな活動に広がって、いろんな力を育んでいます。

赤ちゃんの積み木遊びの見え方(カ 思考力の芽生え)

2025/06/11

子どもは目新しいものに目がありません。ちっち組で新しく提供した積み木のおもちゃに、興味津々で遊んでいる様子が報告されています。牛乳パックの中に詰めて、布を貼った立方体や直方体や円柱の積み木です。赤ちゃんが何か物を目にすると、なんだろう?と興味を持って、触ったり、持ち上げたり、落としたりしてみることがよくあります。物にはそれぞれに、こういう使い方をするという、作った人の意図がその形にデザインされています。

たとえばコップは中に液体を入れることを想定し、それを人が片手で持つことを前提にした大きさになっていて、口で飲むことがやりやすい縁だったりします。皿にしてもスプーンにしても、あるいは椅子やテーブルにしても、それぞれの使われ方が想定されています。物に目的とか操作性とかが、大人にその意味を伝えてきますが、赤ちゃんはそれを意識しないで関わる対象の場合と、ちょっと「これはなんだ?」と意識的に関わる場合がありそうです。今日の初お目見えの「積み木」は、それになります。

大人でも過去に見たことのない珍しいグッズやデザインに出会うと、興味を持ちます。自分の関心のある分野だったり、向こうから否応なく刺激してくるものなら、そのものに巻き込まれてしまいます。今朝、靖国通りを歩いていたら、2台のランボルギーニが青信号になるや、爆音を轟かせて発進したので、見入ってしまいました。車の運転方法と居住体感は、普通のセダンとは全く異なるでしょう。私にとっては未知の世界です。

赤ちゃんにとっての積み木も、未知の世界。赤ちゃんよっては、どう関わっていいものかも、当初は見当もつかず、恐る恐る触ってみるというあたりから接近していき、持ってみる、置いてみる、思わず落ちてします、ボールと違って転がらずに止まる・・・といったことぐらいから始まる場合もあるでしょう。似たようなものをすでに知っているなら、それとの連想から、きっとこうじゃないか、というイメージをもって関わり始めるかもしれません。

先生が積み重ねる様子を見て、ほう!そういうことができるのか!と真似してみる、というあたりから、今日の報告は紹介されています。積み重ねて崩れたことが面白いという様子が描かれています。

このことを最近の保育での言葉の使われ方、物事の捉え方に即して説明し直すとこんな感じになるでしょうか。

私たち大人は例えば「崩れた」という言葉でその現象を表現してしまいますが、つまり、そういう概念で世界を切り取ってしまいますが、そういう言葉の意味をしらない赤ちゃんにとっては、現象そのものが発する動きや音が、それはそれそのものとして目の前に展開されたこと自体との関わりが起きています。(どうしても回りくどい言い方になっていまがちですが)

積み木が崩れたという事態そのものをオノマトペで表すほうが、言葉以前の事態そのものを表せるとするなら、思わず姿を現してくる積み木周辺の事態が「グチャゴロン」となったことが、わあ、なんだこれ、おもしろ〜い!という世界との一度きりの出会いの瞬間でになっている、とでもいえばいいでしょう。

すると、きっと、またやって!と繰り返しながら、その世界が好きになっていき、どうやったらまた「グチャゴロン」が起きるかと、そのことに意識を向けて手が伸びていったと、捉えることもできます。

また「世界には深さとか広がりがある」とよく言われるのは、こういうことなのでしょう。積み木はどこまでいっても積み木なのですが、そのものが置かれて子どもが関わるとき、その子にとって起きている現象世界は、その子にとっての独自のなにか新しいことが世界から開示されている、あるいは新しい世界を発見している、ことを体験していることになります。

世界との関係を、このように能動的にでも、受動的にでも、どちらでもあるようで、ないようなあり方で、体験していくように見えてくること。つまり、私たちが使っている言葉は、直線に並べていかないと意味が通じないので、どうしても、そのような言葉遣いになってしまうわけですが、世界はそのように直線的な表現で表せるものにはなっていません。もっとトータルなことがいっぺんに起きています。

ですから積み木とそれが置かれた状況、そして積み木を積み重ねて遊んでいる子どもという主体の関係がどうなっているのか?という説明をしようとしたら、こんな感じになるでしょう。

そばにいる先生の真似をしてやってみた積み木とのかかわりで生成されていく事態がどういうことになっているのかを説明しようとすると、子どももその世界の一部となって、それを成り立たせている空間にはさまざまな要素というか主体(エイジェンシー)が影響し合っていて、そのうち主だった主体である先生、子ども、積み木という主体に目をやるなら、意図をもつ先生が引き金になって、相互に織りなす、協同的に世界が生成されているという言い方になっていくでしょう。

そして、その生成していくプロセスを、見方・考え方や資質・能力や3つの関わりの視点や五領域で捉え直すこともできます。

誰も何秒後に積み木の重ね合わせと崩壊が起きると予想することなどできず、「図らずも、思わず、偶然に」などと形容される事態のなかで起きてしまっていく事態なので、それらを生成するというように見えてくるというわけです。こういう事態が最もよく見られる事は、私たちが「遊び」と呼んでいる事柄なのかもしれません。

幼児の誕生会で野菜の浮き沈みを確かめる

2025/01/23

最近の誕生会などの行事は、午前中に外遊びを優先したいので、午後の間食後に実施しました。担当は持ち回り方式で今日の先生の出し物は「野菜の浮く沈む」でした。

随分前に私もやってことがありますが、トマトが沈んだり、にんじんが、茶柱のように、縦に浮いたりするのが、大人も意外に面白いところです。

ではクイズです。縦に置いたにんじんを真ん中から半分に切ったらどうなると思いますか?

答えは、こうなりました。

葉っぱがついていた太いほうは浮き、細長い方が沈みました。面白いですね。

100センチに近い方が勝ち!<ク 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚>

2024/12/11

午前中の課題保育として、木製の積み木を6分以内に積み上げ、100センチに近い方が勝ち!というゲームをやりました。主任が動画で配信しています。運動ゾーンのマットをどけて、床を平らにしています。入り口のところに、これが100センチという「正解」が置いてあります。

二つのチームに別れています。その高さにするために、片方のチーム(A)はだんだん近くなってくると、野球のバットを物差し代わりに使って、「これだけ(1本分)と残りこれだけ」のようにやっています。もう一つの方(B)は、OYさんが立った姿勢でままの自分の体の部位に手をつけて、そのまま移動して「ここ」とやっています。

どちらのチームも、ありがちな方法を思いついてやっており、同じ高さにするという方法を考えることよりも、積み木を高く積み上げることに興味がいっていました。Bチームは高くなりすぎたことに気づくと、慌てて低くしようとして、せっかく積んだ積み木が崩れてしまいました。でも「まだ時間あるよ」と主任が声をかけると、急いで積み上げ直していました。

最終的にはBチームが100センチぴったりで、勝ち。この経験から何に気づいていくのか、楽しみです。ちょうど100センチにするという目的のために、どんな知識やスキルを活用して、どう考えたり、試したり工夫したりしだすのか、次の機会が待ち遠しいのですが、主任がメジャーを使って測定していたので、それを使いたいとなったら、どうするつもりでしょうか?・・・その代わりのものを用意するとか、そういうことに気づくものかどうか? 楽しみです。

<10の姿 ク 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚>

遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる>

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