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東京すくわく(保育アーカイブ)

氷でアイスクリームをつくる

2026/01/06

今日の水の実験はコレ。アイスクリームづくりです。牛乳にバニラエッセンスと砂糖を加えてまぜ、それをジッパーにいれて「氷みず」の中に沈めて凍らせました。氷には塩をかけると、凝固点が降下してマイナス10度近い「氷みず」ができ、あっという間にアイスクリームができました。

この氷と塩の間で起きていることを理解することは大人でも難しいのですが(凝固点が下がる理由は粒子の運動エネルギーの差がどうやって生じるか?を理解することなので)、氷みずでアイスやジューズシャーベットができて面白かったようです。

磁石遊びと砂鉄の実験(カ 思考力の芽生え)

2025/11/04

年長ぐらいになると「磁石」のことはもちろん知っています。そこで「くっつくのはどれか?」持ってきてもらいました。

洗濯バサミ、穴あけ、ウイスキーボトルの箱の蓋などが集まりました。ホワイトボードや冷蔵庫、家具の縁なども「ついた!」と教えてくれます。

つくのとつかないがあるね。そこからKくんからは「鉄だよ」という言葉もでたり、S君からは「鉄から星でできるんだよ」という知識が披露されたり。

磁石は鉄につくということにして、じゃあ、磁石と磁石はつくの?と聞いてみます。つくよ!とすぐに返事が来たのですが。

あれ、という感じで、ピタリと重なり合いません。必ずずれます。

私があえて、ピッタリ合わせてみてよとリクエストするのですが、どうしてもできません。どんなに力をいれても、グルンと動いてピタリと重なり合いません。かなり力を入れても大人でも無理です。その力の強さを実感してもらいました。

そうこうするうちに、子どもは瞬間的にいろいろ思いついて遊び出すのですが、二つの磁石で「洗濯バサミ」を引き合うと、いつも同じ方に洗濯バサミがつくことに気づきます。

そして彼が「こっちが勝ち」とか「こっちが強い」という言葉を使うので、わたしから「じゃあ、三つあるけど、どれが一番強いのかな?」というと、3つの磁石で3通りの組み合わせを順番にやり始めます。そして「これ」とわかりました。

そこで私が新しい4つ目を出して試してみたら、最強のものがまた勝ったのですが、やりたい!という別の子Fちゃんがやると、4番目の方が勝ちました。そこから他のものと比べ始めるかな?と思いましたが、そうはなりませんでした。

代わりに「指がほら」と挟まったりするので、紙とかタオルとかを挟んでみます。たまたま保冷剤もあったので、「これでもつくかな?」とやってみると、あの厚さでも引き合うのですね。

そこでどうしてだと思う?と説明を求めました。Kくんが話してくれるので動画に収めました。

「こっちの磁石の力を運んで、違う磁石に強さがわたる」と言います。なにかが伝わっているのだというイメージがありそうです。それを着ていた二人もそうそう!という顔をしています。

さて、ここまでが私にとっては今日のメインの活動のためのフォーミングアップのようなところです。

砂場の砂を取り出して、「このなかにも磁石がつくものがあるかどうか、やってみるよ」と、磁石をビニール袋に入れて、砂鉄を探しました。それを集めて試験管に入れて眺めます。

するとすぐに、外から磁石をくっつけて動かし始めます。「ほら、みて!」と3人とも興奮気味です。「これはね、砂の中にあった鉄だから、砂鉄っていうんだよ」と話しあげました。

他の砂よりも黒く、中には小さな鉄片も含まれていて、それも動くので楽しそうです。試験管は底が丸くて磁石が離れて落ちてしまいやすいのですが、上の方へ砂鉄が引っ張られていくのがよく見えます。

Fちゃんは「ほらみて」と磁石を話すと、下にドサっと砂鉄が落ちる現象をみつけて、教えてくれました。

そのあと紙コップに移して、砂鉄のダンスを楽しみました。針山のようにツンツンと立つのですが、磁力がそれほど強くないので小さいトンガリしかできませんでしたが、それでも「これみて、できた!」とそのツンツンを作って動かしていました。

Kくんは「水に溶かしてみたい」とか「いれたのを凍らしてみたい」などのアイデアが溢れ出します。今度やってみることにしました。

色の三原色でどこまで多様な色ができるのか?(水の探究)

2025/10/27

絵の具で赤、青、黄の3色の色水をつくり、それを2組ずつ混ぜると、さらに緑、橙、紫の3つの色ができます。この6つの色をさらに2組ずつ混ぜると、どうなるか?今日はそういう展開になりました。

保育園では無造作にいわば偶然に、いろいろな色水遊びをしているのですが、年長さんとの「水の探究」は、本人が「こんどはどうなるだろう」と、混ぜる順番や量にこだわりながら、その結果を予想したりして楽しむ姿がみられるところが、とても面白いのです。

「こっちは、まだやっていない」「こんどは、これとこれ」「この辺の色がない」などと、次々といろいろな色づくりを楽しみました。なかのよいすいすいさん、らんらんさんも見学して、新しい色ができるたびに、「〜いろ!」「〜みたい」と見入っていました。

 

きのこピザを作って味わう

2025/10/08

今日の「味の探究」は、ピザ作りだったのですが、子どもがその料理の一部を作りました。子どもたちがビザだねを丸く平らにして、そこに「きのこ」のクリームソースとチーズをのせました。調理室のオーブンで焼いてもらうと、いい香りのふっくらしたキノコピザの完成です。

午前中は2歳児クラスのにこにこ。夕方は幼児で楽しみました。詳しくは、クラスの振り返りを得て報告しますが、私がみていたら、とても楽しそうに取り組んでいました。ソースやチーズの乗せ方も個性的で、どれもその子らしが現れていて、美味しそうに食べていました。

先月9月は数種類の「きのこ」を目の前で焼いて、その味を食べ比べたのですが、今回はその応用編で、実際のよくある料理を作るというプロセスになりました。この「東京すくわくプログラム」として実施している「味の探究」は、給食のメニューのように、名前のついた完成された料理を味わうというのではなく、その前の段階の、最初の食べられる状態になった段階でのものを味わうことをやっていました。

きのこなら、それを洗って食べやすい大きさに切り、それをフライパンで焼く。それに塩をまぶすだけ。それの段階での味を、しいたけ、ジャンボなめこ、やまぶきだけ、あわびだけの4種類で食べ比べました(9月)。今日はそのあとで、ピザにしてみました。

保育園の食育には5つのねらいがあります。そのなかに「② 食べたいもの、好きなものが増える子ども」というものがあります。その「ねらい」を当園はこれまで「食材や料理に親しみ、新しい味や料理の楽しさを味わう」にぴったりな活動だと気づきました。

 

「一塊りの動き」や「複数の鏡遊び」が、楽しい学びの体験になっていく

2025/09/18

お手伝い保育の日、事務所は、園長による「STEM実験」をやっています。色水、鏡、坂道(時間が余れば重さ)などの専用の器具を使い方を兼ねており、その道具そのものにも魅力を感じているようです。

たとえば鏡は2枚あるだけで、無限トンネルができたり、鏡像ができたりしますが、「どうなるだろう」と考えてやってみて、すぐにその結果がでるので、面白いのがみつかると「ねえ、みてみて、ほら」がたくさん始まります。

もう一つ私が意識しているのは、小学校に進学すると、ある程度の決まった動作としてのルーティンが求めらる用になります。「試験管の蓋を開けてスタンドに立てておこう」「ビーカーに200のところまで水を汲んできて」「スポイドで1滴だけ、そっと試験管に入れてみよう」みたいなことが続きます。

やってみると年長さんはそれができるようになってきています。私の話が終わる前に先に手が出ていた子たちが、少し待って、全体的にやるスクリプトを理解した上で行動に移す。そういうことのなかに一つずつ、新しく「できた!」の小さな嬉しさがあって、楽しいようです。

実験器具を使った色水遊び 東京すくわく(水の探究)

2025/09/16

試験管で色水をつくるのは、いかにも実験している感じがしてくるのか、年長の子どもたちには高揚感があるようです。

「青、赤、黄色信号の色をまぜて、いろんな色をつくってみよう」。緑も加えて4色で、いろいろ組み合わせてみました。

すると今日は、スポイド1回分で混ぜてみたのですが、スポイドで吸い上げる量が微妙に違うので、同じ青と黄を混ぜても、濃さが違います。その違いに気づいて、二つの色の混ぜ合わせでも、違う色ができることを試し始めました。

綺麗な色ができるのは、本当に面白いです。

できた色をスポイドで画用紙に乗せていくと、まるで、きれいな宝石のようでした。

 

赤ちゃんのからだで音や言葉が共鳴しあう

2024/10/10

ダンス遊びも回を重ねるごとに、その場にいる子どもも大人も「音とからだ」で「コミュニケーション・ダンス」を楽しむ感じになってきました。まだ話せない赤ちゃんたちが、わらべうたや手遊び歌を楽しむ姿をみていると「歌い、共鳴することば」が空間を満たしていると実感できます。

大人は子どもから発された言葉だけが「ことば」だと思いがちですが、子どもにとどている大人の言葉はたくさんあって、さらに歌やリズムや旋律にのった心地よい「声」が、こどもたちの体に染み入っていきながら、自然と揺れたり、手を振ったり、立ったり、歩き出したりとまるで「からだ」で歌っているかのようでした。

話せる子どもたちからは、「ひげじいさん」とか「かもつれっしゃ」とか次々と好きなこと、やりたいことを思いつくようで、ほかの子どもたちも「次はなんだろう」と待ち構えているかのようでした。すでに体も視線もそんな様子なのです。

 

赤ちゃんたちは研究者

2024/10/05

今週のクラス別ドキュメンテーションを見直してみたら、外遊びがふえて春にやった同じ活動が復活しているのですが、前よりも変わっていることがあります。ダンゴムシをまた部屋で飼い始めた男の子たちは、以前の学びを活かしてすぐにおうちが完成しました。弱っているダンゴムシと元気なダンゴムシがいるそうで、その見分けがつくというのも大したものですが、土がない!と本当に泣きそうな顔で心配しています。

子どもの姿の目の付け所が変わってきた先生もいます。今年は子どもの「探究」する姿に着目しているからでしょう、子どものいろんな「気づき」に気づこうとしています。たとえば10月2日の個人別の日誌。

「Kちゃん(10ヶ月)は、日の光が差し込んでいるところまで探索にいくと、立ち止まって床を叩いていた。保育者も同じように手を当ててみると、他の場所よりあったかいことに気づく。温度の違いに気づいたのか、色の違いに気づいたのか、Kちゃんはどんなことに気づいて立ち止まったのか。子どもたちの気づきや発見に保育者もよく気がつき、感じていることを一緒に味わっていきたい。」

Nちゃん(13ヶ月)は背の高さにあったコンビカーを選んで探索を楽しんでいました。鏡のところまで行くと、ぶつかってしまい、どうしたら進めるのかな?と試行錯誤していました。

「コンビカーで鏡のところまで行くとぶつかって動かなくなってしまう。前に進めてみたり動かしてみたり、どうしたらいいのだろうと試行錯誤しながらやってみる中で、バックしたらいいのかもしれないということに気づき、バックして動かしていた。自分で試行錯誤するなかで、ものの性質について学んでいくため、物事にじっくりと関わる機会や時間を大切にしていきたい。」

昨日は朝急に雨がふったので室内散策に切り替えた時、「音」をテーマに、いろん部屋に楽器をずらりと出して置いて、好きなように関わらせてあげていました。

「園内探索の中で、楽器に親しむことができるように、探索先に様々な楽器を用意してみる。気になって手に取ってみて、触れてみたり、振ってみたりする中で、音が鳴り、その面白さを感じて、触れてみることを繰り返す姿があった。 3階ではお兄さんやお姉さんがハンドベルの演奏をしていて、その姿を見て同じように手にとって振ってみたり、触れると音が鳴ることに気がつき、様々なベルを鳴らしてみる姿があった。 探索先にさまざまな仕掛けを用意したりしながら、子どもの触れてみたい•関わってみたい気持ちを引き出していきたい。」

赤ちゃんたちが「まるで研究者のように」見えていたそうです。いや、先生たちも子どもたちに負けない研究者のようですよ。

赤ちゃんの探究の姿がこんなところに見られました(東京すくわく)

2024/10/01

これは今日の「ちっち」の日誌です。

「和泉公園では開放的な空間に、思わず芝生の上走り出す子どもたちの姿があった。広々とした開放的な戸外の空気に触れて、その環境により、子どもたちの「動きたい」という意欲が引き出されている。たっぷり探索しているうちに、様々な落ち葉を見つけ、触れてみたり、よく乾いた落ち葉では、そのパリパリとした音が面白いようで、ちぎってみることに意欲的な姿もあった。様々な種類の落ち葉、そして湿ったものや乾いたものなど、その質感やちぎる感覚が異なるので、様々な質感の落ち葉に触れながら、その違いを肌で感じたり、興味をもって関わってみたいという意欲を引き出していきたい。 Nちゃんはマンホールの窪みを発見し、手で窪みに触れる中をほじってみると、土が手につくということを発見していた。じっくりと関心をもったことに関わっていけるように、引き続き、連携して見守っていきたい。」

先生は赤ちゃんが「探究」していく方向性をよく感じ取っています。それはこの部分です。

「様々な種類の落ち葉、そして湿ったものや乾いたものなど、その質感やちぎる感覚が異なるので、様々な質感の落ち葉に触れながら、その違いを肌で感じたり、興味をもって関わってみたいという意欲を引き出していきたい。」

この赤ちゃん自身が「その違いを肌で感じたり」そして、質感や感覚の違いからくることも手伝って「興味をもって関わってみたいという意欲」を引き出していきたい。そう、そう。そこそこ、と思って読みました。

 

 

探究に必要な面白さのうまれるところ 

2024/10/01

(園だより10月号 巻頭言より)

お店屋さんや野球ごっこなど、造形的なごっこ遊びをみていると、子どもが環境を変化させているので、飽きることなく続く物語のようでもあります。次々と新しい面白さを探求しているかのように、遊びが展開しています。面白さという坂道があって、そこを遊びが転がっているかのよう。しかもその坂道も自分たちで作っているように見えます。もちろん3歳ならそれなりの、5歳ならそれなりの、なだらかだったり急峻だったり、でこぼこだったりするのですが、その兼ね合いが異なっているからこそ、遊びにも助走があったりピークがあったり、終息があったりします。

乳児の場合は「もっかい!」と1回じゃなく何度も言われます。何度も同じことを繰り返しやってみます。でもきっと、それは同じじゃないのでしょう。毎回やるたびに、なにか違う体験になっているからこそ「もっかい!」というのでしょうし、逆に同じ繰り返しに飽きたら、もう言わなくなるのでしょう。とすると「面白い!」と「もう飽きた!」の間に、体験は生じるでしょうか。面白そう!と思うということは、また自分の中にまだ十分に取り込まれていない未知の部分があるということでしょうし、もう十分取り込んだから、お腹いっぱいです!もうたくさん!ということなのでしょうか。

その時はそうかもしれませんが、またしばらくして同じことをすると、以前の「面白そう!」とやったときの記憶は薄れ、すでに分かっていることやできることがあって、一見同じことに見えることでも、新しく気づくことがあれば、「もっかい!」となるのでしょう。その違いは本人と環境の間の違いが「新しい面白さ」として立ち上がっているようなことだとすると、本人が変わった部分がそうさせていたり、同じように見える環境であっても、子どもの手が加わったことで、実は環境が変化しているからくる面白さなのかもしれません。

幼児になると、ごっこの道具を子どもが作り出しながらの遊びの場合は、そこに作り出す面白さも加わっていて、簡単にできるもから、かなり手の込んだものまでいろいろあります。そこに登場したものの数々も、十分に何かを取り入れてしまった後は、子どもたちは「もいいい」と片づけてしまいます。それをみると、宝物のように大事に作ったものも十分に遊びに使われてしまうと、まるで脱皮する動物の抜け殻をみるかのよう。子どもたちは目に見えないものを子どもたちは、身につけて次の世界へ進んでいます。

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