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2021年 12月

お楽しみ会の楽しそうな人間関係が問うもの

2021/12/16

個人の発達から、関係の発達に焦点を変えてみると、面白いことが見えてきます。お楽しみ会の動画ができて、いよいよ今週末に「公開」されます。今日16日(木)は、午後から千代田区の「就学前プログラム策定検討会」の第二回が開かれたのですが、その中でも子どもの「関係の発達」について、提案してみたいと強く思いました。というのは、区内にはいろいろな就学前の施設があって、その中での育ちを保障していくためには、子どもが関わる環境について考えることが不可欠だからです。

どの子どもも「自分らしく」生きていくためには、その子にとってふさわしい環境になっていることが、どうしても必要です。区内にいろいろな施設があるのですが、策定委員会は、保育の内容に関して、保育や小学校との連携、特別な援助、子育て支援、自己評価など幅広く議論することになりました。多様は施設は、どの子どもも「自分らしく」生活していくために、準備されるべきなのですが、施設の多くは保護者のニーズに応えてできたものであり、子どものための環境になっているかどうかは、改めて精査していく必要がありそうです。

昨日15日には、同じく千代田区教育委員会が主催した研修会があって、園医の星野恭子先生(瀬川記念小児神経学クリニック)が、小中学校のいじめ問題に関して話をされました。発達神経症の特性は、いじめられやすかったり、いじめと取られてしまったりする傾向があります。その特性からくる問題を参加した学校関係者に投げかけました。私はここでも「関係の発達」問題があると思いました。その子どもの特性ではなくて、人間関係の権力関係からもいじめは発生するからです。

その子どもが生きやすくなる環境というのは、人と人の関係が安定するような関係でもあります。その関係を変えないで、発見を早くとか、させない、されない意識を育てるとか、子ども虐待の対策が児童相談所の発見能力に課題があるかのように議論がずれているのと同じように、どうしていじめや、虐待や、不登校が起きるのか、発生の構造を解き明かさない対策がいかに多いことか。人間の問題はほとんどが関係=人的環境のあり方でもあるのに、です。

劇遊びが面白いのは、一人ではできない遊びだからです。しかもやってみたら、面白くて「また、やってみたい!」という感想が飛びててくるようなものになっています。ここでみられる子どもたちが楽しく過ごしている人間関係の質と、いじめが起きてしまうような人間関係の質と、ぜひ比較してもらいたいものです。ここに「関係の発達」という問題があるのです。

紙をつくってみる!!!

2021/12/16

豆腐のパックを集めました。ご協力ありがとうございます。

さっそく、保育室にある「切れ端」「使わなくなった古紙」を水につけて、ミキサーでドロドロにして、それを排水溝ネットをつけた豆腐パックで上下から押してしぼりだした、乾燥!!! 半渇きでアイロンがけをして完成です。

しいたけを 食す。

2021/12/16

しいたけの株を購入して、毎日収穫を楽しんでいます。 

炒め物、ソテー、てんぷら 

子どもたちが調理方法を決めて、給食さんに作ってもらっています。
「食べてみたけども、苦手だった」という子どもも見られますが、「食べてみよう」「食べてみたい」と湧き上がってくる心の動きが素敵ですね。


今日は、うどんにしいたけのてんぷらをトッピングしました!!!

 

12月16日 昼食

2021/12/16

ルーロー飯

春雨サラダ

中華スープ

スティックきゅうり

麦茶

いちご

1歳児クラスの子が主体としてお互いを尊重し合う関係の発達

2021/12/15

昨日の話の続きです。「関係発達」のことを、お楽しみ会の動画から説明しようと思ったのですが、子どもの自律というのが個人の力に閉じたものではなく、お友達との心の通い合いの中で成し遂げていく様子を、ぐんぐんのブログが見事に伝えています。このエピソードは、いろんな意味で画期的です。たぶん、ほとんどの保育園ではみられない関係発達の姿です。私の「園長の日記」は、他園の園長先生や大学の研究者など、いろんな保育関係者の方や、保育園を選ぶ際に参考にしようとして読んでいる保護者の方など、たくさんの読者の方がいるので、個人名を伏せて、以下にそのまま、掲載します。

〜12月15日のぐんぐん組のブログ〜

先日、砂場でこんな場面がありました。
帰る時間になって、片付けをしていたのですが…まだ遊びたいRちゃんは、砂場のへりに腰掛けて、砂場道具を抱えています。

 

Rちゃんは、遊びに向かう力や遊びへの集中力があるだけに、もっともっと遊びたかったのですね。「遊び=学び」というくらいですから、とっても大切な力です。

(でも・・・お昼の時間も近づいているし、ほかのお友だちはバギーに乗り込み始めているし、そろそろ帰りたいなぁ…という大人の気持ちも…。)

そんなRちゃんの様子を、LちゃんとFちゃんが、気にかけにきてくれたようです。

すると、Fちゃんが、砂場道具入れの袋の口をあけて、Rちゃんに「Rちゃんここ(に入れるん)だよー」と教えてあげます。


でも、Rちゃんはまだ砂場にいたいみたい…。その様子を察したFちゃんは、こんなことを言います。「じゃあ、できたら入れてねー。」そして、横に立って待っています。
このひとこと、この姿が、すごいなぁと思うのです。
無理矢理入れさせようとするのではなく、”いま作っているものが終わったら、ここに片付けてね”ということですね。
相手の気持ちを推測って、その子がやりたくなるまでちゃんと待ってあげる…こんなことが、2歳の頃からできるんだなぁと感動です。

そんなFちゃんの思いやりも響いたのか、そのあとRちゃんは片付けをする気になったようで、Fちゃんが持ってくれている袋に自ら砂場道具をしまっていました。

Rちゃんも、納得した様子で「入れてきた」と言いながら、砂場から出ると、二人でバギーへかけ戻っていきました。

とっても寒い一日でしたが、ふたりの心の通ったやりとりにあったまるのでした。

そして、今日は、こんな場面が。
散歩前、Aちゃんが ちっち組のKちゃんに靴下を履かせてあげています。


半分くらいまでやってあげたところで、「これで自分でできる〜?」と立ち上がるAちゃん。


Kちゃんも、Aちゃんを見上げて「うん〜」と返事をします。
この場面も、すごいですね。
全部やってあげるのでなくて、(このくらいからなら、自分でできるかな?)と考えて、身を引く。ちゃんと相手の力を見極めて、できるところは自分でやらせてあげようとしているみたいです。子ども同士の『見守る保育』です。

「お手伝い」は、自分のやりたい気持ちだけでは成り立ちません。相手が何を求めているのか見極めて、必要なときに手を貸す・・・その本質を、こんな小さなぐんぐんさんが体現しています。

 

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いかがでしょうか。こんな発達の姿は、個人の中に閉じた状態で獲得されていくような能力(例えば、優しさとして捉えたりする個人の特性)というよりも「お友達との関係のなかで発現される姿」だと言いたくなるのです。人は自分自身を生きるために、「信頼を寄せる相手に見守られている」つまり「そっと、支えてもらっている眼差しに包まれている関係性」を相互に作り出しているように見えます。

たしかに、個人が成長してもいるのですが、それが姿を表すのは、姿を現すような「関係」が育っていないと生まれない、と言ってもいいでしょう。成長とはその環境のありようとセットなのです。これが関係の発達という見方です。

 

子ども同士の「見守り」

2021/12/15

先日、砂場でこんな場面がありました。
帰る時間になって、片付けをしていたのですが…まだ遊びたいりょうちゃんは、砂場のへりに腰掛けて、砂場道具を抱えています。

りょうちゃんは、遊びに向かう力や遊びへの集中力があるだけに、もっともっと遊びたかったのですね。「遊び=学び」というくらいですから、とっても大切な力です。

(でも・・・お昼の時間も近づいているし、ほかのお友だちはバギーに乗り込み始めているし、そろそろ帰りたいなぁ…という大人の気持ちも…。)

そんなりょうちゃんの様子を、れなちゃんとふみちゃんが、気にかけにきてくれたようです。

すると、ふみちゃんが、砂場道具入れの袋の口をあけて、りょうちゃんに「りょうちゃんここ(に入れるん)だよー」と教えてあげます。


でも、りょうちゃんはまだ砂場にいたいみたい…。その様子を察したふみちゃんは、こんなことを言います。「じゃあ、できたら入れてねー。」そして、横に立って待っています。
このひとこと、この姿が、すごいなぁと思うのです。
無理矢理入れさせようとするのではなく、”いま作っているものが終わったら、ここに片付けてね”ということですね。
相手の気持ちを推測って、その子がやりたくなるまでちゃんと待ってあげる…こんなことが、2歳の頃からできるんだなぁと感動です。

そんなふみちゃんの思いやりも響いたのか、そのあとりょうちゃんは片付けをする気になったようで、ふみちゃんが持ってくれている袋に自ら砂場道具をしまっていました。

りょうちゃんも、納得した様子で「入れてきた」と言いながら、砂場から出ると、二人でバギーへかけ戻っていきました。

とっても寒い一日でしたが、ふたりの心の通ったやりとりにあったまるのでした。


そして、今日は、こんな場面が。
散歩前、あやかちゃんが ちっち組のかほちゃんに靴下を履かせてあげています。


半分くらいまでやってあげたところで、「これで自分でできる〜?」と立ち上がるあやかちゃん。


かほちゃんも、あやかちゃんを見上げて「うん〜」と返事をします。
この場面も、すごいですね。
全部やってあげるのでなくて、(このくらいからなら、自分でできるかな?)と考えて、身を引く。ちゃんと相手の力を見極めて、できるところは自分でやらせてあげようとしているみたいです。子ども同士の『見守る保育』です。

「お手伝い」は、自分のやりたい気持ちだけでは成り立ちません。相手が何を求めているのか見極めて、必要なときに手を貸す・・・その本質を、こんな小さなぐんぐんさんが体現しています。

12月15日 昼食

2021/12/15

かきたまうどん

磯辺揚げ

和風サラダ

オレンジ

麦茶

「関係の発達」とは何か?

2021/12/14

私が初めて園長になった時、平成19年度(2007年度)のことですが、毎月の「園だより」で、保護者向けのちょっと長い連載を始めました。その時に詳しく説明したのが、この「関係の発達」と言う概念です。ちょっと耳慣れない言葉かもしれません。

私たちは保育を通して、一人ひとりの子どもの育ちを支えているのですが、その育ちというのは、「個人の中に閉じたもの」ではなくて、「外の世界に開かれたもの」であって、世界との関わり方、つまり「世界や人との関係の作り方そのものが発達になっていく」という考え方です。

この発達の見方は、ちょっと慣れないと難しいかもしれませんが、実は発達はこの関係の質の変化の中で、起きているのです。そんな見方を、お楽しみ会の動画で伝えることができたらいいな、と思い立ちました。というのは、今日、動画編集された完成版がほとんどできたからです。

それぞちっちからぐんぐん、にこにこ、わいわい、らんらん、すいすいと順番に見ていくと、関係性の育ちがよく見えてきます。とても面白いので、ぜひ保護者の皆さんも、全ての動画をご覧になってください。

昨年から、コロナの影響で行事のあり方が大きく変わってきたのですが、子どもの姿を動画に収めることになったことから、とても面白い気づきが生まれるようになりました。

録画ということをしなければ、一回きりの本番を、これほど丁寧に振り返り、その子どもたちの遊びの中に見えてくるものを、省察によって分析的に可視化することはできなかったかもしれません。その見えてくるものを、先生たちと一緒に振り返り、保育の質を考える機会になりますし、より大事な普段の生活のあり方の改善にもつながります。

昨年のお楽しみ会では、劇の物語について説明しましたが、今年は「関係の発達」という視点から説明していきたいと思います。

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