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2025年 9月

試そうとする思考と判断と表現に探究がある (ア 健康な心と体)

2025/09/04

「こう跳んだらもっとよくなるだろうと色々試しながらやっています」。縄跳びに励んでいる子どもたちの姿について、先生たちは、こう話しています。失敗しないで跳び続ける回数が増えていくということは、何度も同じことを繰り返し行う「練習」があるわけですが、そのプロセスを「資質・能力」の育ちとして捉えると、こうなるでしょう。

縄が足の下を通過するときにピョンと跳び上がり、縄が頭の上を回って戻ってくるまでの間に、1回チョンと小さく跳んで、チョン・ピョン、チョン・ピョンとリズムを刻んでいきます。その跳び方や身につけていくスキルを「知識・技能」だとすると、頭で覚える知識ではなくて、身体的なスキルと一緒にに取り込んでいく「身体的知」のことであることがわかります。つまり、幼児期の知識と技能は身体的に一体化したものであり「身につく」ものだといういい方がぴったりきます。

その知識・技能を使って、もっとたくさん続けて跳びたいという目標に向けて、跳び上がる場所がだんだんずれていかないように同じ場所で跳ぶようにするとか、同じリズムになるように跳ぶとか、どうやったら縄に足がひっかからないように足を地面から浮かせるかなど「考えながら」いろいろと「試している」ことがわかります。

そこには、こうやってみたらこうなったから、じゃあ、今度はこうしようという判断が行われていて、結果的により長い時間とべるようになっていく姿としての表現が表れていきます。「思考力・判断力・表現力」の基礎になります。

そう考えると、目的に向かって試行錯誤したりする問題解決プロセスは、探究する姿と重なってきます。とくに、こうだったから、じゃあ、こうしてみようと工夫するところに探究の姿があるように思えます。

この原動力となるのは、目的に向かって諦めずに最後まで成し遂げようとする「学びに向かう力」と呼ぶ非認知的能力になります。長く続けて跳ぶことが楽しく、その達成感がうれしく、そのような心動かされる心情が、もっと続けて跳べるようになりたいという意欲を引き出し、それを繰り返すながで、挑戦し続ける態度が形成されていきます。心情・意欲・態度が育っていくのです。これが探究を続けていく原動力になります。

なわとびは体育、算数、音楽、国語のはじまり

2025/09/03

いま幼児クラスで縄跳びが大変流行っているのですが、その様子をみていると、総合的な学びだな、と思えます。小学校の教科学習のはじまり、として捉えてみると、体育、算数、音楽、国語の「はじまり」が入っています。体育はわかりやすいと思います。跳躍力、体幹の強化、リズムにあった体の動き、手足の協応運動・・などが育ちます。

算数は、数を数えることをカウンティングといいます。縄跳びは、跳ぶたびに一枚、に〜い枚、と数えていきます。その度に数唱(数を唱えること)を自然と覚えています。ひゃくいち、ひゃくに・・と100を超えて数えることも多くなりました。

また掲示することで、そこに数字が書かれています。その数字をよむという体験にもなっています。

音楽は「郵便屋さん、落とし物、人〜つあげましょ・・」とわらべ歌を歌いながら遊ぶので、音楽にもなっています。みていると国語にもなっているのは、言葉のやり取りがいろいろと起きているからです。どうやったらうまく跳べるようになるのか、こうしてみるとか、こういうふうに回してとか、友達同士の会話も盛んです。

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