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2024年 10月

音楽空間で心地よく動く身体へ(親子運動遊びの会)

2024/10/27

昨日26日(土)の「親子運動遊びの会」は、いかがでしたか? 普段の様子は21日配信のビデオ(11月4日まで)でお伝えしまししたが、親子でやってみて、どうでしたか? 一緒にやってみると、子どもが好きな体の動かし方や、体が気持ちとつながっていることに気づかれたのではないでしょうか? また大人の方は、自分の心と身体の硬さをいろいろ感じますよね。

子どもの頃にちょっと大切にしてあげたいのは、身体のまわりの環境への関わり方を多様に経験してみることです。その関わり方の中に、子どもの方に育つものを、入園案内の説明の頃から「自分通りに体を動かせる」とか「体のバランスをよくしてあげたい」と申し上げてきました。

ダンスを取り入れたのは、体を動かすことの楽しさのなかに、「こんな風に体を動かしてみると、こんな“いい感じ”を覚える」といった、自分の身体へ気づきを育てているだろうと、期待しているからです。そこでダンサーの青木尚哉さんと、活動内容を作ってきました。昨日の会では、ダンサーの宮崎知佳さんも参加していただきました。

 

体育館のような広い空間は子どもにとっては、それだけで不安を覚えたり、気持ちが固まったりすることもあります。初めて場所だと、そういうこともあります。そこで乳児0歳から2歳児クラスまでの第一部では、ウォーミングアップとして「親子で音と身体で楽しもう」として、大好きな「とんとんとんひげじいさん」「しあわせならてをたたこう」「かもつれっしゃ」で「心と体」を温めました。

幼児の方では最後のプログラムに「鬼さん鬼さんなにするの?」を大人が体験してもらいました。即興性を求められるのは大人でも抵抗感を覚えるものです。ちょっと難しいと感じるのですが、子どもは大人のやることを真似して楽しんでいました。

「真似したい、でも、できた。できない」がはっきりするので、そこは振り付けのあるダンスに近くなるのですが、ただ真似することは好きなので、バラバラの好きな場所で、子どもによっては、みられない状況だと、楽しんでいる姿がたくさんありましたね。この辺りは子どものViewにあった環境をどう包摂してあげれるか、今後の工夫がありそうでした。

もう一つ、ダンスの特徴の一つは音楽性です。動画でもお伝えしましたが、音やリズムや歌とともに体が動きだす要素が、すべてのプログラムに入っています。大半は坪井保育士のピアノとギター、菅田さんのカホンの生演奏で、それぞれにふさわしい音楽空間になっているのです。これに思わず同調したり共鳴したりしていました。伴奏の多くは自由演奏ですが、その運動にあったものを即興で演奏してもらいました。

子どもたちによっては、このような運動よりも、鬼ごっこやかけっこ、リレーや綱引き、玉入れなど、競争性やゲーム性の高いものは楽しいです。こちらも今後、親子でやってみたいと思っています。ただ普段の生活のなかでは、競技性の強いスポーツや勝ち負けのはっきりする遊びの方が圧倒的に多いこと、乳児ではあまりできないことなどから、この会ではあえてダンスを選んできました。いずれにしても、トータルに体の感覚を多様に育ててあげたいと思っています。

(ホームページの「行事」(パスワード必要)の方にも写真入りで載せました)

コンテで楽しく体をうごかす世界への冒険

2024/10/16

今日はダンスの日。芝田いづみさんと、宮崎知佳さんに来ていただき、乳児の健康診断もあったので、順番をかえて最初に「にこにこ」から、その後「ちっち・ぐんぐん」「わいわい」「らんすい」とダンスを楽しみました。ダンスといっても、音楽性のある空間のなかで、子どもたちが思い思いに体を動かす「遊び」です。何も難しいことはなく、赤ちゃんは、いつも楽しんでいる音楽をかけてもらい、それに合わせて口ずさみながら体をいろいろ動かしてみます。

にこにこ以降になると、床にマスキングテープを貼ったり(探検あそび)、人の体を人形に見立てて動かしてみたり(マネキンとデザイナー)、ダンサーの動きを真似して全身を動かしたり(鬼さん何するの)、手足や体を動かして穴をつくったり(トンネル遊び)、いろいろなものや身体への関わり方に気づいていきます。他人の体を動かすときは「優しくそっと動かす」とか、体をまっすぐに伸ばして寝返りをすると自分の体が棒のように転がるとか、うつ伏せで手足を丸めるとダンゴムシのように「ごろんと転がる」とか、そうした動きの中で、身体感覚が覚える面白さに気づいていく感じです。

身の回りのものには、床という平面があるのですが、普段はそれは歩いて移動する、あまり気にしていない「身近なもの」なのですが、マスキングテープを自由にはって、その形からイメージされてくる「動き」が誘発されます。海にうかぶ島々のように見えたり、線がぎゅっと詰まった場所は、広めに感じるので、そこで一呼吸できて「座る」ことや、「跳びはねる」動きも。

短い点の模様のようにみえるあたりは、爪先立ちでツンツンと歩こうとしたり、急に曲がった直角部分からは、いづみさんが「横歩きしてみようっと」と言ってちょこちょこと歩いてみます。

子どもは「そういう感じか」ということを掴むと、それはある種の制約というかルールのようなものなのですが、慣れてくると、だんだん「じゃあ、こしてみよう」という感じで試したりしているように見えました。

私たちは身の回りにある物の意味は、固定されていてあまり揺れないのですが、このような遊びは新しい世界として立ち現れ、そのなかでどう関わるかという冒険のような楽しさがあります。略してコンテというダンス(コンテンポラリーダンス)は、そのような出会いを作り出す面白さのかもしれません。

ダンスの中に新しい刺激を求めて <コ 豊かな感性と表現>

2024/10/10

3歳の子どもたちは、面白い動きを見つけました。トンネル遊びがどんどん変形していくのですが、人が床に寝ていると、それがつながっていき、子どもがそこを跨いで歩き出します。それは前回までありました。今日はさらに自分も四つん這いになってトンネルをその上につくりだし、そのうちその四つん這いのトンネルが横移動を始めました。

4、5歳で列ができるほど人気になったのが、2段トンネルでした。足と手で2箇所に輪をつくると、頭から入って出たらもう一度続けて下の輪を通ろうとします。子どもは発明の名人であり、ちょっとでも変わったものや新しいもには目がないんですよね。

わらべうたダンス遊び「鬼さん何するの」は、青木さんの「これ何するの」をみて真似して遊びました。いろんな格好が即興で現れるのですが、それぞれを真剣に真似していました。ときどき、可笑しみを誘う格好もあって、おふさげっぽくて楽しそうでした。

午後からはおやつの後に、ダンスの撮影をしてみました。暗い空間をつくってスポットライト(LEDライト)の色をかえてみます。撮影した動画を子どもたちが見返してみて、何をどう思うのかを試してみました。赤がいい、青がいい、こうやって(2回重ねて)紫にしよう、でも暗いから、やっぱりこっちがいい、と証明係も楽しそう。ダンスの撮影会ごっこも今後の展開がちょっと楽しみです。

<コ 豊かな感性と表現>

心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。

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