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2021年 4月

「こわいよ〜たすけて〜」をめぐる謎

2021/04/27

子どもの遊んでいる様子をどのように受け止めるのかという話をしていたら、ある人の言葉に「そうか!」と気付かされることがありました。3歳わいわい組のFちゃんが、ネットの高い方に自分で乗って、立ち上がって揺らしながら、ともて面白そうに楽しんでいたのです。そのときFちゃんは「こわいよ〜、こわいよ〜、たすけて〜」と言っていました。もちろん、本当に怖いわけではなく、本当に助けを求めているわけでもありません。その様子は、嘘っこの世界であり、彼女の想像力が働いて、何かのイミテーション(模倣)遊びになっています。私は「でも何をイメージしているのか、わからない、それは本人にしかわからない。地震なのか、船の上なのか、それとも何かのお話の世界なのか、それはどういうつもりなのかわからないです」そんなことを語っていたのです。すると、その人は単純に「ふりあそび、ですかね」という表現を使ったのです。

そうか「こわいよ〜」というふりあそびをしているだけ。そういうことって成立するのかもしれない。そう思えたのでした。怖いこと自体を見立てていると考えばいいのであって、何かの具体的な状況を想定しているわけではないかもしれない、そう思い直してみました。誰かになるとか、自分が具体的に体験した何か、という特定の何かではなく、「こわい思い」という、一種、一般化された「思い」や「感情」そのものを模倣することが、できているのだろうか? そんな見立て遊びが3歳児に可能なんだろうか? 地震や火事や泥棒や幽霊や鬼や、3歳になるまでにこわい思いは確かに色々体験しています。そんな体験から抽出された「こわい」という感情だけが、ふりあそびを成立させることができるものなんだろうか。そんなことをずっと考えています。

経験さえあれば、もしかすると、本人が本当はこわい思いをしていなくても、こわがっている何かをみて、それを思い浮かべているだけかもしれないですし、そんなに具体的な状況ではないかもしれない。なぜなら、霊長類は生まれる前から持っているものに不思議な模倣力があるので、そんなことくらい簡単かのかもしれません。新生児模倣と呼ばれる現象は生まれたすぐの赤ちゃんが、リラックスしているときに親の顔の表情を真似することができる現象です。舌を出したり、驚いた顔をしたり、しかめっつらをしたりすると、同じような表情を真似することができるのです。これは表層的な模倣なので、相手の意図や感情までを共感しているのではありません。

この模倣は3ヶ月ぐらいで消えてしまうのですが、子どもの遊びの中心に「模倣」がある限り、子どもが頭に思い浮かべている表象の広がりと豊かさは、大人が外から観察しているだけでは察しきれないものがあるのは確かだろうと思います。Fちゃんの模倣とは次元が違うのですが、それでも人間が持っている不思議な力、人と関わる力、間柄的な存在様式を考えると、他者に呼びかける「こわいよ〜」は、揺れるネットをこわい場所とみなし、しかも人と関わりたいという関係欲求が、こんな表象を呼び起こしている遊びになっているのかもしれません。

 

友だちの存在を感じて

2021/04/27

午後のおやつの前、お部屋に残っているお友だちがいると、そうたくんが「おいで〜」と声をかけに行ってくれていました。

 

今朝は、りょうちゃんも…。

 

自分だけでなく、お友だちのことも気にかけてあげるような場面が、少しずつ増えてきたような気がしています。


おやつやごはんの前はいつも、片付け→手洗い→着席の流れで動いていますが、それぞれのペースがあるので、全員が着席するまでにはすこし時間がかかることもあります。
遊びが楽しくなって、呼んでもなかなかお部屋から出てこないことも…。
先日は、(もうしばらくかかりそうだから先に「いただきます」しても良いかな?)と思い始めた瞬間、先に座って待っていた子が「○○ちゃ〜ん」と、まだひとりお部屋で遊び続けていたお友だちを気にかけて、呼んでくれたことがありました。
お友だちをおもう、子どもの素直な気持ちに触れてハッ‼︎としたので、もう少し待ってみることにしました。そんなふうにして、子どもたちに気付かされることがたくさんあります。
(その後無事、全員で「いただきます」ができました。)


あとから来たお友だちに、「ここ〜」と椅子の場所を教えたり、エプロンやタオルを渡してあげたりするような場面も…。少しずつお友だちに目を向けてみる姿を嬉しく思っています。

 

(↑ある日のおやつ後の場面です。口を拭いてもらっているゆいとくんも、じっとして、素直に応えます。)


まだまだ甘えたかったり、わざと(普段はできることを)やらないでみたり…ということもありますが、子どもたちの中には、しっかりお友だちの存在があって、”共に過ごしている”という感覚が少しずつ、そして自然と育まれているのかな、と思っています。

今日のおやつはなあに?

2021/04/27

今日の午睡あけ‥

みつほちゃんが「ますだせんせいに今日のおやつ何か聞きに行こう〜」と私の所へ‥!

それを聞いていた周りのお友だちも「わたしもいく〜!」とみんなで調理室へ。

「今日のおやつなに〜?」「やったぁ!マカロニきなこ!」と、この後ろ姿がなんとも可愛いらしかったです💕

こいのぼりマラカス

2021/04/27

こいのぼりマラカスをつくりました🎏

個性溢れる素敵なこいのぼりマラカスができました♪

お部屋に飾ってあるので、是非ご覧ください!

4月27日 昼食

2021/04/27

ご飯

カレイのしそあげ

煮浸し

里芋の味噌汁

いちご

都心でも自然や季節を感じたい

2021/04/26

今日26日(月)、藤崎農場から稲の苗が届きました。明日以降、配布を始めます。日本の田植えは地域によって、あるいは稲の種類によって時期が少しずつ異なるのですが、この4月には、希ですがすでに始まっている地域もあります。多くは5月に行われます。稲をそだてるということも、根のある花を育てるのも、同じ植物なので基本は同じです。花を咲かせて実がなるのですが、稲の場合はそれが「お米」に他ならず、種でもあるわけで、そんな風に稲をまるで花のように育ててみると、面白い発見があるかもしれません。

色々な鯉のぼりができてきました。各クラスで子どもが作っているのを見ると、作り方や描き方もそれぞれのクラスで独創的です。手法は違っても、その子の思いが表れているようでおもしろですね。

園舎に挙げた「鯉のぼり」の挙げ下げを、数人の子どもと一緒にやっています。鯉のぼりを実際に触りってみて、その大きさや色合いを感じ、ロープを引っ張って挙がっていく鯉のぼりを見上げています。遠くからみえる鯉も、実際は相当大きいのですが、それを実感してもらいたい。風が吹いて泳ぎ始めると「わあっ」と声が上がります。風でロープが引っ張られる強さが、子どたちの手にも伝わってきます。

実際に手応えを感じながら、鯉のぼりが風にたなびく姿を目にするという、鯉のぼりを挙げてみる体験ですが、これには何か、色々と「良いもの」が含まれている気がしました。

 

 

 

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