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2021年 2月

2月25 おやつ

2021/02/25

ご飯

すきやきの煮物

さつまいものレモン煮

だいこんの味噌汁

みかん

麦茶

三寒四温

2021/02/24

暖かいと思ったら急に冷え込んで、体調の管理が大変な時期ですね。冬から春に向かうこの時期をよく三寒四温と言いますが、まさに三日冷え込んだと思ったら4日は暖かいという繰り返し。冬と春が交互に顔を出し合っていて、シーソーのようにギッコンバッタン、そのうち結果的にだんだん暖かくなるのですね。ただ昔よりも寒暖の差が大きくなっているような印象があるのですが、どうなんでしょう。シーソーの振れ幅は、こんなに大きかったかしらん?皆さんも服装を間違えないようにお気をつけください。

毎年こんな時季は、保育園も年度末の仕事と、新年度の仕事が重なり合っています。3日は年度末の仕事、4日は新年度の仕事と、2つ混ざり合いながら進んでいます。年度末の個人面談と同時に、新年度の入園面談も始まります。今年度の成長展を行いながら、お別れ遠足や卒園式の準備も始まり、併せて新年度の年間行事予定の検討や、4月のクラス別保護者会の日程も検討しています。新年度の担任や職員体制、職員間の引き継ぎや保育の継続性の確保など、色々なことを進めています。

さらに年度末は1年間の自己評価をまとめたり、来年度の事業計画を検討したりと、PDCAサイクルのAとPのつながりを分析している時になります。写真は2歳児にこにこ組の移行保育で、幼児の子たちが散歩に出掛けている間に3階での遊びを楽しんでいるところです。こうやって、1つひとつのゾーンの使い方を丁寧に覚えていくのです。

私が前勤めていた八王子の園庭で、ヤマアカガエルの産卵が始まりました。このカエルは2月になると、一旦冬眠から小川に出てきて産卵してまた冬眠に戻ります。ヘビに襲われないように一足早く産卵を済ますという、珍しい生存戦略だと言われています。カエルにコロナは関係ないようです。せいがの森はこのカエルの鳴き声が春の訪れを伝えてくれていました。千代田せいがの春は、何が教えてくれるのでしょうか。

2月24日 昼食

2021/02/24

みそラーメン

とりの麹焼き

わかめのサラダ

いちご

後ろ向きばいばい

2021/02/23

先日のことですが、お母さんがお迎えにいらして、玄関の方へトコトコと歩いていく子どもの後ろ姿に向かって、私が事務室の方から「Mちゃん、バイバイ」と声をかけたら、お尻の横から右手だけをバイバイと後ろに振ってくれました。その仕草が可愛かったので、そのことをお母さんにも伝えたのですが、その「後ろ向きバイバイ」は器用にも、手のひらを後ろに向けていたのです。

一見、当たり前に思えるこのエピソードですが、このことから思い出すのは、保育の心理学の教科書に出てくる次の話です。ちょうど2歳のMちゃんは大人が行うバイバイを模倣して、バイバイができるようになったのですが、よく言われるのは「子どもは見たものを真似しているのではなくて、大人がやっていることを真似している」という話です。もし見たものを真似しているのなら、子どもは手のひらを自分の方に向けるのではないか、というのです。やっていることの全体を、全身でなり切って模倣しているから、相手の方に手のひらを向けることができる、というのです。

でも、先生が前に立ってモデルになって踊ったりするとき、右と左をあえて反対にして鏡に映るようなつもりで演じてあげることをします。子どもは見たものの左右を入れ替えることは難しいからです。バイバイの場合は、相手に手のひらの方を向けるというのは、その動きを丸ごと真似できるのでしょうね。しかし、自分の方に手のひらを向けるというのは、逆にちょっと考えにくいことではないかと私は思うので、そんなに不思議なことだと思いません。

このように丸ごと共感的に模倣してしまう力が子どもにはあるわけですが、これは仕草に限らず、相手の感情にも反応して同じ感情を感じたりします。泣いているとつられて泣いてしまうような共振と呼ばれるものや、相手が酸っぱいものを食べているのを見るだけで、こちらも酸っぱそうに口を窄めてしまうようなこともあります。真似しようと意図して真似するというよりは、思わず体が映しとってしまうような模倣であり、身体的な共鳴的な模倣です。

相手の気持ちを感じることを共感というなら、優しくしてもらったり、助けてもらったり、思いをわかってもらえたりすることも、共感を通じて真似をしていくようになるのでしょう。優しくしてもらうから、優しい子どもになり、思いを受けてもらうから思いやりのある子になります。身体的な共感の力が、そうした心情も育てているといえそうです。

睡眠講座で気づいた「おやすみなさい」の意味

2021/02/22

今日は16回目の睡眠講座が開かれたのですが、私は乳児の「記憶力」の発達にあった援助について学ぶことができました。6ヶ月ぐらいの赤ちゃんは、数日しか記憶がないそうで、1歳を過ぎていくと1ヶ月前のことも覚えているようになっていきます。すると「寝ているから気づかれないようにそっと寝かしてあげる」方法が通用するのは6ヶ月ぐらいまでで、それ以降になると記憶力が発達して、目が覚めた時に起きている時のことを思い出して「寝るつもりじゃないかった」子にとっては、目覚めると「起きようとしてしまいがち」だそうです。ですから、寝る前のことを覚えているようになる頃からは、寝るときに「おやすみなさい」とちゃんと声をかけてあげて、これから寝るんだよ、というメッセージを伝えた方がいいそうです。

睡眠講座は毎回「そうか、なるほどなあ」と気づくことがあるのですが、そんなことを考えていたので、次のようなことにも気づきました。

昼食を食べ終えて本や紙芝居を読んでもらうと、ちっち・ぐんぐんの部屋から、「父さん眠れ、母さんも、兄さん、姉さん、赤ちゃんも、ねんねしな、ねんねしな、ねんねしな」の歌が聞こえてきます。すると、歌い始めると、すぐに布団の方に移動するYちゃんや、最後まで聞き終えてから、立ち上がって布団に移動する子など、自分たちで自然と眠りに行きます。それこそ自発的なゴーツーベッドです。

これは毎日繰り返している習慣になっているからでしょうが、よく考えると、絵本や紙芝居という遊びから、歌を挟んで睡眠へ自ら気持ちが動いていく様子は、睡眠講座でも永持さんがポイントにあげていたことと同じです。それは「これから寝るよ」というメッセージを子どもにちゃんと伝えることです。保育園の場合は童歌ですが、それと同じような区切りのサイン、これから寝るよ、のサインをご家庭でも用いてみるのもいいかもしれませんね。

食事の後は絵本を読み、歌を聞いて眠りにつく。それぞれを声かけでやらせようとするよりも、それぞれが子どもにとって「好きなこと」を順番に並べてあげるという感覚で、毎日、同じ順番や流れを作ってあげるといいのかもしれません。

2月22日 昼食

2021/02/22

ゆかりごはん

いりどり

さといもの煮物

ほうれん草の味噌汁

みかん

麦茶

戸外活動中の地震にも備えて

2021/02/21

◆地震を想定した避難訓練

すでに2月後半。成長展が始まった15日からの週は、入園説明会(17日)や睡眠講座の開催にひな祭りの準備(18日)、地震を想定した避難訓練(19日)などがありました。また卒園アルバムのための記念撮影や、保育所保育要録の打ち合わせ、卒園式の準備など年長さんの卒園に向けた準備にも一段とギアの入った週にもなりました。

地震を想定した避難訓練は「散歩の途中や公園で遊んでいる時にもし地震が来たらどうするか」を想定します。地震で倒れやすい物がないか、あるならそこから速やかに離れることができるか。戸外活動先と保育園の連絡体制や通報訓練も積み重ねが必要です。もしもの備えは、想像力と実行力が欠かせません。色々な気づきを積み重ねて共有するようにしています。

◆手洗いの具合をチェック

成長展では、会場に入る前に「手洗いチェック」を体験してもらっています。蛍光剤入りのローションを塗ってから手を洗ってもらい、ブラックライト(安全な波長の紫外線)に照らすと、洗い残したところが白く光ります。上手に洗えているかどうか、試していただき、残りやすい箇所はどこか、洗い方の癖や弱点を知って、洗い残しのない手洗い方法を身につけましょう。

◆実習生の受け入れ

ところで、新柄コロナウイルス感染対策は変わらず続けていきますが、緊急事態宣言の延長で急遽、実習を受けることができなくなった学生救済のために、15日から東京家政大学(2年生)の実習生を一名受け入れています。3月1日までの12日間です。

保育所は学生が保育士になるために養成する機関でもあります。保育士養成のコアは実習です。これが実施できない養成課程は、とても大事な学びができないままになってしまいます。感染防止と両立させながら、実習ができるように応援しますので、保護者の皆さんにもご理解のほど、よろしくお願いします。

さて、月曜からは2月最終週になります。25日は誕生会をバス遠足で実施してみます。毎日を大切に過ごしていきましょう。

協力ゲームについて

2021/02/20

保育園が子どもにとっての生活の場所で、家庭も同じ子どもにとっての生活の場所であるとき、その両方の生活環境の同異に敏感なのは、自分の子どもを保育園に預けている保育士かもしれないと、気づきました。先日、その先生と保育園にある遊具を家庭にも紹介したいというテーマを語り合いました。19日の「わらすのブログ」をご覧ください。

◆園の遊具と家庭の遊具の違い

保育園にある遊具は、確かに家庭にはあまりないかもしれません。それはなぜかというと、家庭向けは一人遊びの玩具が主流なのに対して、園では複数で遊ぶことを想定したものが多いという傾向があるからかもしれません。

たとえば、東京おもちゃ美術館の館長の多田千尋さんとは知り合いなので、前の保育園に園内研修などで話をしてもらったりしたことがりますが、昔から彼とよく語り合ったことは「グッドトイ、つまり良いおもちゃというのは、一人の子どもにとって、という暗黙の前提があるよね」ということでした。彼の父親の信作さんは世界各地のおもちゃを収集して、世界中の良いおもちゃの種類と歴史にとても詳しい方ですが、彼はそこからおもちゃの美術館が生まれ、遊びとアートをを子どもから高齢者まで、また家庭から団体まで多方面に発展させる活動に邁進されています。日本で初めて「木育」ということを提案したのも彼です。

保育園の遊具は、一人遊びから集団遊びまで、赤ちゃんから就学前まで、遊具を含めた素材や物(廃材や水や土など)など幅広く関わる対象を捉えていることが「おもちゃ」とは大きく異なります。子どもが必要とする遊びにとっての「もの」は遊具だけとは限らないからです。

◆子どもの協同性を育てるボードゲーム

しかも当園のボードゲーム類は、協力ゲームと言って、何人かで遊ぶのは普通のゲームと同じなのですが、できるだけ「誰かが勝って終わり」に「ならない」ようなものを増やしています。何人かでうまく協力した方が勝ちとか、勝ち負けがなくて何かが出来上がって終わり、とか、協力し合う工夫の仕方が多様であるなど、複数の子どもたちが協同性を発揮するようなものを意識して導入しているのです。

そんな協力ゲームは、日本にはあまりなくて、国や文化が異なる子どもたちが一緒に生活していることが多いEU各国、特にドイツやフランスの遊具には、コーヒージョンと言って、人と人と結びつけるという機能を大切にした遊びが多く取り入れられています。意識して人と人をくっつけることを乳幼児の頃から保育実践として行っているのです。移民が多い国は、州政府がそういう政策に力を入れています。日本も単一民族ではないのに、そういう幻想が強いので、何もしなくても一致団結できると思い込んでいる節があるのですが、実は社会学の研究では、日本は他者を信頼する力が弱いと言われているのです。エコ贔屓はよくするのですが、外部とみなすと非常に冷たい国民性があります。

日本には絆という言葉や「結ぶ」という言葉がありますが、それが人間としての学びや経済活動の中で、他者との関係をしっかりと作り上げる人間力として、しっくりと使われる機会が減っているような気がしてなりません。放っておくと、色々な競争に追い立てられ個人や家族が分断されていることに気づかずに、孤立している人が増えているように思います。それはコロナ危機で露わになっていて、こんな時に苦しい立場になっているのは、日常的な協力や支え合いの生活から孤立されている方たちです。

子どもの頃から、そもそも人間が持って生まれてきた協力する力や環境を理解することは、脳に初期設定されているものです。それがデフォルトですから、他者のお手伝いを率先してやりたがるのは人類の特徴です。エプロンをつけたがり、お手伝い保育をやりたがり、ひな壇飾りを手伝いたがるのは、学習ではありません。ただし、ここが肝心なのですが、小さいうちからそれを「発現させる」ような環境、つまり人的環境がなければ、育たないということです。

異なる他者が集う場所に協力ゲームがあるといいのです。ミュンヘンには街中にボードゲームカフェがありました。神田でも似たような店を見かけましたが、コロナでその後どうなっているでしょうか。

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