MENU CLOSE
TEL

園長の日記

保育が変化するのは、子ども中心だから

2025/11/06

千葉県N市からの団体見学は本日で終了しました。10月中旬から園長会から3回、主任会から2回にわたり保育見学がありました。

同じように保育園を経営している園長や、そこで保育の舵取り役を担っている主任の先生たちとの会話はお互いに気付き合うことがあり、そうした発見は保育に生かせるのでありがたいものです。

保育に限らず、自分の考え方や物事の理解の仕方は、知らず知らすのうちに固定的になってしまいがちです。本来は私たちは命のダイナミックな躍動の中で生きていて、いつも変化しているわけですから、そこには新しい姿があるはずなのです。

この子はこうである、この活動はこんな意味がある、この場はこういう目的のためにある、この物はこういうふうに使う物である、などなど、同じ解釈の延長線上にいるだけになってしまっていないか? そんなことを、話し合いや、説明の中で振り返る瞬間があるものです。

たとえば、保育は状況によって臨機応変に対応します。今日は年長さんが合同子ども会でいなかったので、年少と年中だけで朝の会を開きました。その時間の進行役は2歳の担任のT先生でした。

また1歳児クラスの子どもたちが2歳児室で過ごす移行保育がすでに始まっていて、子どもたちにとっては新鮮な遊びになっていました。

そういう状態を説明するときに、保育がいろいろな要素のバランスでなりたっていて、それがダイナミックに動きながらも変わらない不動の軸が、子ども中心の保育である、という感じがします。

そこにブレなないけども、一見いろいろなことが変化しているように見えます。子どもの育ちがそれの裏付けにありそうです。

民主的社会の基本的資質を育てる (ウ 協同性)

2025/11/05

11時4日(火)の様子がホームページのクラスブログ「わいらんすい」に今日、紹介されています。子ども同士の関わりの中で、主体性が育ってきた姿かよくわかります。民主的社会の基本を、こうやって身につけていくのです。

・・・・

今日は、わいわい組の子どもたち8人が屋上で過ごしました。
部屋と屋上のどちらで遊ぶかを自分で選び、屋上に集まった子どもたちは、それぞれがやりたいことを見つけながら、思い思いに遊びを広げていました。

屋上に出てまず印象的だったのは、子どもたちが自分たちで空間を分けようとしていたことです。
「緑のマットのところは鬼ごっこをする場所」「青いマットのところはコンビカーを走らせる場所」といったように、遊びの内容に合わせて屋上を2つのエリアに分けていたのです。
誰かが「ぶつかっちゃうから分けよう」と言い出したのをきっかけに、自然と子どもたち同士で話し合いながら決めていく姿がありました。自分たちでルールを作り、みんなで守ろうとする気持ちは、この年齢の子どもたちにとって大きな成長のあらわれです。

鬼ごっこでは、「どうやって鬼を決める?」「スタートはどこからにしよう?」といった相談をしながら遊びが進んでいきました。
こうしたルールづくりや話し合いの積み重ねの中で、子どもたちは“みんなで一緒に遊ぶために大切なこと”を少しずつ理解していきます。社会の中での約束や思いやりを守ろうとする芽生えとなる大事な学びが、遊びの中で自然に育まれていることを感じました。

一方、コンビカーを使ったグループでは、「パウパトロールごっこ」が始まりました。子どもたちは「ぼくはマーシャル!」「ぼくチェイスね!」とそれぞれ役を決め、パトロール隊として屋上を走り回ります。悪者役を引き受ける子もいて、みんなで協力しながら物語を作り上げていました。アニメの世界を再現しながらも、自分たちなりのストーリーを加えて展開していく姿は、とても生き生きとしていました。想像の世界を共有する中で、「こうしよう」「それいいね」と友達の意見を受け入れ合う場面もあり、協調性や共感する力が育っていることを感じます。

また、ほったらかしゾーンでは「パーティーをしよう!」という声をきっかけに土のケーキ作りが始まりました。土や砂を集めながら「もっといるね」「こっちに持ってくるね」と協力する姿が見られ、ひとつの目的に向かって一緒に取り組む楽しさを味わっていました。
遊びの中では砂がかかってしまったり、手が当たって痛がる子がいたりといった小さなトラブルもありましたが、そのたびに「大丈夫?」「ごめんね」「気にしていないよ」とやりとりが交わされ、思いやりや優しさがみられました。

 

4月の頃には、それぞれが思い思いに動くことが多かった子どもたちも、今では友達と相談したり、ルールを作ったりしながら、みんなで遊びを楽しむ姿が見られるようになりました。
屋上でのびのびと身体を動かしながら、友達との関係を深め、遊びを通して生きる力を育んでいる子どもたちの姿が、とても頼もしく感じられた一日でした。

磁石遊びと砂鉄の実験(カ 思考力の芽生え)

2025/11/04

年長ぐらいになると「磁石」のことはもちろん知っています。そこで「くっつくのはどれか?」持ってきてもらいました。

洗濯バサミ、穴あけ、ウイスキーボトルの箱の蓋などが集まりました。ホワイトボードや冷蔵庫、家具の縁なども「ついた!」と教えてくれます。

つくのとつかないがあるね。そこからKくんからは「鉄だよ」という言葉もでたり、S君からは「鉄から星でできるんだよ」という知識が披露されたり。

磁石は鉄につくということにして、じゃあ、磁石と磁石はつくの?と聞いてみます。つくよ!とすぐに返事が来たのですが。

あれ、という感じで、ピタリと重なり合いません。必ずずれます。

私があえて、ピッタリ合わせてみてよとリクエストするのですが、どうしてもできません。どんなに力をいれても、グルンと動いてピタリと重なり合いません。かなり力を入れても大人でも無理です。その力の強さを実感してもらいました。

そうこうするうちに、子どもは瞬間的にいろいろ思いついて遊び出すのですが、二つの磁石で「洗濯バサミ」を引き合うと、いつも同じ方に洗濯バサミがつくことに気づきます。

そして彼が「こっちが勝ち」とか「こっちが強い」という言葉を使うので、わたしから「じゃあ、三つあるけど、どれが一番強いのかな?」というと、3つの磁石で3通りの組み合わせを順番にやり始めます。そして「これ」とわかりました。

そこで私が新しい4つ目を出して試してみたら、最強のものがまた勝ったのですが、やりたい!という別の子Fちゃんがやると、4番目の方が勝ちました。そこから他のものと比べ始めるかな?と思いましたが、そうはなりませんでした。

代わりに「指がほら」と挟まったりするので、紙とかタオルとかを挟んでみます。たまたま保冷剤もあったので、「これでもつくかな?」とやってみると、あの厚さでも引き合うのですね。

そこでどうしてだと思う?と説明を求めました。Kくんが話してくれるので動画に収めました。

「こっちの磁石の力を運んで、違う磁石に強さがわたる」と言います。なにかが伝わっているのだというイメージがありそうです。それを着ていた二人もそうそう!という顔をしています。

さて、ここまでが私にとっては今日のメインの活動のためのフォーミングアップのようなところです。

砂場の砂を取り出して、「このなかにも磁石がつくものがあるかどうか、やってみるよ」と、磁石をビニール袋に入れて、砂鉄を探しました。それを集めて試験管に入れて眺めます。

するとすぐに、外から磁石をくっつけて動かし始めます。「ほら、みて!」と3人とも興奮気味です。「これはね、砂の中にあった鉄だから、砂鉄っていうんだよ」と話しあげました。

他の砂よりも黒く、中には小さな鉄片も含まれていて、それも動くので楽しそうです。試験管は底が丸くて磁石が離れて落ちてしまいやすいのですが、上の方へ砂鉄が引っ張られていくのがよく見えます。

Fちゃんは「ほらみて」と磁石を話すと、下にドサっと砂鉄が落ちる現象をみつけて、教えてくれました。

そのあと紙コップに移して、砂鉄のダンスを楽しみました。針山のようにツンツンと立つのですが、磁力がそれほど強くないので小さいトンガリしかできませんでしたが、それでも「これみて、できた!」とそのツンツンを作って動かしていました。

Kくんは「水に溶かしてみたい」とか「いれたのを凍らしてみたい」などのアイデアが溢れ出します。今度やってみることにしました。

なぜ、ここの芋掘りなのか?

2025/10/31

稲城市と町田市の境に広がる「黒川農営団地」。私が八王子時代から、ここで「芋掘り」をしてきました。理由があります。

近くに小山があって、思いっきり、坂道遊びもできるからです。大袈裟かもしれませんが、子どもたちは、全身で重力を感じ地球と戯れることができるのです。

都会ではみられない自然だけの風景。頭上に開かれた大空と、畑と緑との接線は、360度ぐるりと繋がった折れ線をなしています。秋空のもとて大地に埋もれた芋を発見し、なかなかとれないその「芋の大きさ」「重さ」を感じ、掘り出した達成感を味わったあと、そばの小山に駆け上るのです。必ずやり始めます。元気な子もおとなしい子も、引き寄せられるように坂道を登るのです、そして、かけ降りてきます。

そしてまた登り、またトトトトト〜と、降りてきます。ゆっくりと、あるいはスピードを上げたり、まるで、自分の動きと重さを地球の重力との兼ね合いの中で、試しているかのように。意識をしていなくても、きっとそういう体感を味わっているのでしょう。自分の全身を自分自身で操っている感覚。

寝転んだり、転がったり、いろんな方向への感覚を味わいながら、その感覚をバネにしながら、空想の羽根を広げているのかもしれません。それが鳥なのか動物なのか、怪獣なのかあるいは、アスリートなのか。

芋掘り遠足は、坂や森の魅力を再確認できる場所でもありました。

N市の園長会と公開保育で交流

2025/10/29

千葉県のN市の園長会から園長先生たちが10名来園されました。9時半から12時まで保育を見学。そのなかで、いろいろな話ができたのですが、同じ保育の悩みは先生たちの苦労です。保護者のみなさんには「子ども一人ひとりは違うので、その違いが保育のベースにある」という話を入園見学とのきからさせてもらっています。

それに十分応えながら、環境を通した保育を展開するためには、世界の多様性への「水先案内人」として保育者自身の「世界」が深まる必要があります。子どもが世界を好きになり、その世界への好奇心や探究心を深めていくためには、先生も子どもと一緒にその世界に入っていく、一緒に探究していくという同伴者としての活力が求められます。

さて、その取り組みを促すために、どうしたらいいか。こどもが出会う世界は、その水先案内の案内次第という要素があります。そこでゾーンを用意して、教材研究と同じように環境研究をしていくのです。それがゾーンに置かれている「もの」によって、子どもの世界を広げていくことができます。環境は子どもの手に届くようにでデザインされた世界の代表があるのです。

スポーツ鬼ごっこにハマる子どもたち

2025/10/28

数ある鬼ごっこのなかでも、チームを組んで宝を取り合う「宝鬼」というゲーム性の強いものがあるのですが、それを敵味方に分かれてたたかう「スポーツ鬼ごっこ」というものがあります。園長の私と主任はそのインストラクターの初級をもっているのですが、当園でもそれが流行り始めました。

基本的なルールは宝鬼と同じです。違うのは鬼に捕まらない安全地帯があったり、宝を囲うエリアがあって、そのなかでのタッチはアウトにならないなど、安全に遊ぶためのルールが工夫されています。

この遊びは奥が深くて、守ったり攻めたりするときに、作戦を考えたり、話し合ったりすることで、より〜にしたいという意欲が芽生えるタイミングがたくさんあるのです。そのあたりに、テレビやスマホの「ゲーム」と似た面白さがあるようで、おもっきり体と頭を動かすテームとして優れた遊びになっています。

宝鬼は、宝が子どもの位置にあり、鬼役が攻める方、親役が守る方ですが、アウト!やセーフ!などを判定する審判も交代でやりました。審判目線でしか見えてこないことも多くありそうです。

 

保育で育てたい態度を山本由伸が教えてくれた

2025/10/27

日本では幼児教育の「ねらい」は心情・意欲・態度の3つで構成されています。その代表的な末尾の表現はそれぞれ「〜を味わう」、「〜をしようとする」、「〜が芽生える」です。

この中心をなすのは、意欲です。自ら〜したい、自分から〜しようとする姿です。そしてそれを駆動させる生命力の中心をなすのは、心情の豊かです。その豊かさが素晴らしい態度になってあわれた例を、大リーグの試合にみつけました。それはポストシーズンで2度目の完投勝利をえたドジャーズの山本由伸です。

彼は日本時間で26日(日)午前に行われたその試合の3回、対戦相手ブルージェイズの1番バッター、ジョージ・スプリンガーにデッドボールを与えてしまいます。

試合が終わった後で、山本は球場を去る前にスプリンガーに薬をもって謝りに行ったそうです。

そんなことをされたのは、20年近い選手生活のなかで初めてだったと、スプリンガーは記者団に語っています。

印象に残ったのは、彼の誠意ある「態度」だったと。

「彼はただ、心からの謝罪を伝えたかっただけなんだ。この世界では、何をしてもPRだと誤解されがちだけど、あの素直な誠意には本当に胸を打たれた。謝る言葉は長くなくていい。本気であれば、それで十分だ」

このエピソードこそ、保育で大切にしたい「態度」なのです。

電車にのって「ちょっと小松川公園まで」と遊んでくる(ウ 協同性)

2025/10/27

年中のらんらん組と年長のすいすい組だけで、江東区の小松川公園まで、散歩にでかけました。そこまで出かけられるようになったのは、この半年の成長を物語っています。年度はじめでは、とても考えられません。電車に乗って散歩に出かけるためには、目的に応じた自己制御の力が育っていないと、なかなかできるものではないからです。

集団で同じ目的に向かって同じタイミングですることがたくさん含まれいます。それぞれバラバラになってしまうと、それはできません。駅の階段は一列で歩く、列の間は開かないようにする、ホームに集まる、一斉に扉から乗り降りする、歩道を交通ルールに従って歩く・・・やるべきタイミングと方法で同じ目的に応じていくこと。

大人ならなんの苦もなくできることも、この子達にとっては「よくここまでちゃんとできるようになったね」という称賛すべき成長なのです。こうしたことができるようになっていくとが、一人一人の自信にもなります。同時に、またお互いにそれを引き出し合う集団の力の大きさを物語ります。

小松川公園は江東区の荒川沿いにあります。都営新宿線で東大島駅までは乗って15分。さきほどの手段行動が安全にできるようにれば、歩いていく散歩先とそう変わらない時間で往復できるのです。わらべうたや鬼ごっこを丹そんだ様子は保育ドキュメンテーションでどうぞ。

色の三原色でどこまで多様な色ができるのか?(水の探究)

2025/10/27

絵の具で赤、青、黄の3色の色水をつくり、それを2組ずつ混ぜると、さらに緑、橙、紫の3つの色ができます。この6つの色をさらに2組ずつ混ぜると、どうなるか?今日はそういう展開になりました。

保育園では無造作にいわば偶然に、いろいろな色水遊びをしているのですが、年長さんとの「水の探究」は、本人が「こんどはどうなるだろう」と、混ぜる順番や量にこだわりながら、その結果を予想したりして楽しむ姿がみられるところが、とても面白いのです。

「こっちは、まだやっていない」「こんどは、これとこれ」「この辺の色がない」などと、次々といろいろな色づくりを楽しみました。なかのよいすいすいさん、らんらんさんも見学して、新しい色ができるたびに、「〜いろ!」「〜みたい」と見入っていました。

 

top