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TEL

2023年 11月

11月7日昼食

2023/11/07

ごはん

鮭フライ

きのことほうれん草のごまあえ

大根の味噌汁

ゼリー

麦茶

青虫が食べやすい「みかんの葉」のかたちと出会う意味

2023/11/06

私の故郷は長崎で、小さい時から「みかん」や「びわ」をよく食べていました。それらを育てる農家にとって、その実や葉っぱを食べる虫は害虫なので駆除する対象でした。でも保育園では、「はらぺこあおむし」として子どもたちに「かわいい〜」と愛されています。同じ虫でも、害虫と見做される文脈に置かれると、私たちはその駆除の方法に関心は向いても、その生き物が棲む生態の面白さには気づきにくいものです。

今朝6日月曜日の朝。玄関の自動ドアにアゲハのさなぎができていました。どうしてこんなところに? 日曜日一日、自動ドアは閉まっていたので、動かない場所だと勘違いしたからでしょうか? 3歳児クラスの二人の男子も問答を聞いていると、半分当てずっぽうの、冗談を言い合っています。「どろぼうにみつからないように、ここにしたんじゃない?」「あ、わかった。こっち(ドアの外側)だと鳥に食べられるから、こっち(ドアの内側)にしたんじゃない?」など、どこまで本気だか、よくわらなないことを言い合っていました。

大人の私たちもよくわかりません。どうしてこんな場所で蛹になるのか?みかんの木の枝なら納得できるのですが、わざわざ大きな植木鉢を降りて、地面を這って別の場所で蛹になる。青虫にとっては、その場所に何かの「意味と価値」があるのでしょう。そこを選んだという「行為」を俯瞰的に眺めてみると、青虫とその周りの環境との切り結び方(出会い方)に、青虫なりの「意識」のようなものを感じないわけでもありません。

実は、もっとそれを感じる出来事が、先週2日(木)にも起きていました。すでにご存知の通り、玄関の外に置いていたみかんの木を室内に入れた時、すでにみかんの木は、7ひきの腹べこ青虫によって、葉っぱはほぼ食べ尽くされて、丸裸にされていました。そこで屋上に置いていた別のみかんの木から数本の葉つきの枝を添えたのですが、全く食べようとしません。しかし、私が「あること」をしたら、食べなかったみかんの葉を、青虫が食べ始めたのです。

それまで、過去の経験から「自分が生まれた場所のみかんの葉しか食べないのではないか」と思っていたのですが、その仮説が覆ったのです。青虫とみかんの葉の関係に新しい意味が見つかったのです。

もしかして?と試しにやってみたら的中しました。みかんの葉の縁をハサミで1ミリほどトリミングして、葉に切れ目を入れてみたのです。青虫は葉を食べる時、葉を掴んだ位置から口を葉の縁に沿わせるようにして食べます。それを見ていると、青虫にとっては、それまで自分の世界の外側にあって出会えていなかったみかんの葉が、トリミングされたことで匂いなのか汁なのかわかりませんが、青虫の知覚システムが「これは食べる」という情報をピックアップしたと言えるのかもしれません。あるいは感知されていなかった食べ物が、自分の世界の中に急に姿を現した、と言えるかもしれません。これは擬人化して説明しているのではなく、生態学的心理学を使った、あくまでも科学的な説明のつもりなのですが。

もし、こういうことが言えるなら、青虫に「意識」があると言えるような気にもなってきます。もちろん人間と同じような意識(コンシャンス)ではなくアウェアネスということらしいのですが。行為があたかも人間がそうするのと同じような姿として「喩えている」ということではなくて、青虫にとって生態学的に意味のある情報をみかんの葉の中から選択したということになります。これは青虫が葉っぱをバリバリと食べることができる潜在的に持っている機能が、食べられると知覚できる状態になった葉っぱ(本来は同じもの)との出会いによって、創発されて行為として現れた、という説明になるのかもしれません。

この考察は、こういうことに発展します。私たちは生活している中で、必ず何かをしているのですが、それは食べたり寝たりする<生物としてのヒトの営み>でありながら、同時にそこにも<社会的人間としての学習者>の姿も織り込まれていたりします。子どもたちもそうです。その生活や学びの実際をできるだけ「その通り」に記述するために、いま生態学的心理学を勉強しています。どうしてそれを勉強しているのかというと、これまで思っていた人の「発達」という概念が、そうじゃなかったかもしれない、もっと異なる見方があるのだ、ということを知ったからです。意識と行為、意味と価値などが身の回りの環境との「きり結び方」で変わってくるという見方なのですが、それで保育の何がどう変わるのかを、勉強中なのです。

そんなことを始めたものですから、身の回りの生物への眼差しがちょっと変わりました。(まだ子どもの姿の読み取り方の変化は、もう少しお待ちください)例えば、青虫の生態を観察しながら、アフォーダンス心理学の見方の練習をしているという状態です。

青虫と子どもを一緒にするつもりはありませんが、青虫にとっての「トリミングされたみかんの葉っぱ」に相当するものを、それと同じようなことを、子どもにとっての環境もアレンジしておくといいのかもしれません。つまり、それまでとは違うのは、その子どもの「知覚システム」の中に、その環境の情報が届くようにするということです。これまで「子どもの目線に合わせて」などと言っていたことに近いかもしれません。あるいは環境の再構成の本質的な意味なのかもしれません。

11月6日昼食

2023/11/06

鶏肉ときのこうどん

納豆ボウル

みかん

麦茶

個々の保育と園全体の保育を網目のようにつなぎたい

2023/11/04

今日は4日の土曜日。「園長の日記」は結果的に、内容をある範囲に制御することになっています。「保育園の記録」とか「園の日誌」となると、どうしても無味乾燥な事実が並びがちで、それはそれで業務として園の書式なりフォーマットがあって、それに記録されています。だからと言って、私個人の日記ではもちろんないので、仕事に関連するパブリックな内容と文体で表しているつもりです。

それと同様の保育記録の棲み分けが、他の先生たちにも自然発生的に始まっています。「もう少し詳しく残しておきたいので、クラスブログに書いておきたかったから」書いたという先生。また「保育ドキュメンテーションに載せられなかった写真は、ホームページで見てもらおう」とか。さらに、昼間に集まって保育について語り合うという時間を作ることも大事にしていますが、デジタルコミュニケーションツール(○ド○ンとか◯ラ◯ク)を使って、職員間の保育の感想や振り返りを共有しているので、話し合いも「あの続きなんだけど」から始めることができます。

年長の担任が2日にこう振り返っています。「MさんとKくんは、最近思いやりの気持ちがとても強い。そして自分で出来ることは相手を優先してやってあげようとする姿があり、出来ないことは大人を頼ったりして解決に向かおうとしてくれる。とても良い姿がある。また、Yさんも、今週のお手伝い保育後から頼られたり感謝される喜びを感じているようで、何か気持ちの変化があるように感じる。気持ちの切り替えや、自分だけでなく相手のことも考えるということが少しずつ前向きになってきているように感じる」と書かれています。

普段から関わっている担任らにしか気付けないものなのですが、それを全員がすぐに共有できます。数日前に、このことに関する話が出ていただけに、子どもの育ちとしての姿と自らの保育のつながりが見えてくるものでした。そういう子どもの姿の変化をメインストリートにしながら、保育の工夫を話し合うことになるわけですが、そういう意味で機能し出しているのが、主任が毎日コメントを載せている「それぞれの軌跡」というスレッドです。

例えば、2日には「部屋遊び」と「外遊び」で「つながっていること」を保育で考えて、子どもに体験できる環境や機会をつくっていく事をもっと進めたい、という趣旨のことが書いてあり、その具体的な事例が記載されています。「すいすい組のごっこ遊びが今日あったようですが、それに必要な道具を持ち歩いたり、作ったり・・・生き物についてもそうです・・・「部屋遊び」「外遊び」という分別でない、つながっている環境を・・・(略)進めていきたいなと思いました」という風に。

これはクラス単位で記載されている保育内容をみんなが共有したとして、さて次はどうするか?という次の一歩に繋がるために、それまでの「自らの保育」を俯瞰的に見るような位置付けになっていきます。保育日誌で言えば「振り返りと次へのプラン」になるような内容です。いわば保育の司令塔のような役割を果たしています。全職員にとって限りある時間の中で参照しあいたい、お互いの保育や情報の方向性、あるいは全体的に向かっている保育の歩みの確認などにもなっています。

一緒に楽しめる仲間とは。

2023/11/02

〇今日(11月1日)は、らんすい組が小松川公園へおにぎり遠足へ出掛けていたので、わいわい組だけで保育園で過ごしました。

 

〇淡路公園へ行こうと思ったけどもマーチエキュートへ。

・お部屋では、隠れ家のような秘密基地や、じっくりと絵本読み、制作と進めており、やりたい事をリスト化すると「かくれんぼ」「虫探し・捕まえる」「絵本」をやりたい子どもたちの姿から、淡路公園へ向けて出発しました。

いつも通り、ボタン屋さん、柳森神社を抜けて、線路をくぐって万世橋方面へ歩いていると 「あれなんだこれ?」とゆいとくん。地面を覗いています。

どれどれ、と集まってみてみると、レンガ調の地面の溝に細長い「枝?」「串?」「部品」が挟まっています。なんだろうなこれと、みていると、今度はゆうり君が 「ね、これはなに?」とのこと。 見に行くと1センチほどの白いシミ。ちょうど、虫の観察のために持ってきていた虫眼鏡をもって、かえで君が「これはね。うんちだよ。鳩のウンチ」とのこと。ゲラゲラと笑っている子ども達。              そこからは、道のシミやら模様やらの探索が広がっていきます。 「卵の殻?」「ウンチ」「絵の具」と様々です。 万世橋に近づいてくるとタバコが落ちていて、「これは良くないよね」と子どもたちから素敵な意見も聞こえてきました。 小さな実を見つけて、ビルの入り口の真ん中に置いて「これは、あとで誰か踏んじゃうね」と、実際は邪魔にならない場所に置いているのですが、イタヅラ心が垣間見れてなんとも楽しそうにしているのも面白かったです。   橋につくとちょうど、鳩が5羽川の岸壁に止まっていました。 そこは、白色のふんがみられなかったのをみて「さっきの所は、鳩のトイレなんだね」とのこと。 万世橋の上で川をみたり、電車を見たり道草しながら会話。。。  「ね、先生。次いこうよ」の声が出るまでに何分かかったと思いますか?    40分~50分です。

 

淡路公園へ行こうと出発しましたが、みんなの探索が面白くてあっという間に時間は過ぎていきます。 そこから昌平橋を渡ったのですが、ちょっと疲れも見られてきてUターンしようと神田郵便局の方へ。 このまま淡路公園へ行っても遊べないと予定変更です。  マーチエキュートでは、帽子がどこまで投げられるのかゲームや帽子を枝に乗せようと投げてみたり、また、ベンチでまったりタイムに、絵本ゾーン。階段を登って電車の観察。ひとしきりやりたい事をやっていると、思い出したかのように「かくれんぼやろう」と かくれんぼをしました。 「どこだ?」「み~つけた」と面白がっている子ども達。 約2時間ほどの園外活動でした。12時に帰ってきて、食事。 今日はみんな揃っての「いただきます」でした。

     

 

〇「こうゆう、時間も大事だよね」という振り返り

・今日の活動をふり返ってみて、最初の万世橋の道中ですがこれを「らんすい組」で活動していたらどうなるかを想像すると、今日のような事には絶対にならなかったと想像できます。「次いくよ」がらんすい組から聞こえてくるかなとか、面白がるポイントが違うかもな。といった事からです。  普段の生活の中で3,4,5歳児クラスで過ごしていますが、その中で別々にそれぞれの活動をしている事がほとんどではあるのですが、今日のように「同じような笑いのツボ、共有できる仲間」とより密に、一緒に過ごす事や活動は子どもにとって、「おもしろい」でしょうし、「もっとやりたい」という姿が自然と出てくるなと思うのです。 この活動を保護者の皆様は一緒に楽しめるのでしょうか。私はきっと難しいと思います。家族では出来ないなと。子ども集団で、同じような発達や成長期、興味、好みが共感できる集団だからこそ生まれてくる姿です。 

万世橋まで道草、探索 50分。 とても充実した活動でした。

一緒にいる私も時間を忘れて面白がっていましたし、また一方で子どもから「もう、終わりでいいよ」がいつまで出て来るのかなという楽しみもあって、わい組全員が次へ進もうという時間を共有できたことがよかったです。

子どもの行為や行動、選ぶという中には必ず「理由」があります。 そして、行為は環境によって内容も体験できる事も変わってきます。今日のような「わいわいタイム」は、今のクラスには良い活動だなと感じ、これから課題保育として「わいわいの時間」を持っていく機会を増やしていこうと考えています。また、クラス間を超えて、それぞれの子どもが自分らしく意欲的に、自分の生活を豊かにする環境を園全体で自ら使って、子ども自身で作っていきたいと強く思い返しました。 

 

小松川公園②

2023/11/02

ご飯を食べ終わると「ねえ、せんせい遊具行っていい?!」とまたすぐに動き出す子どもたち笑

大人はまだご飯を食べ終わっておらず、、ちょっとまって〜という感じで、遊具で遊びたくてウズウズ!

・・・食べ終わった子から遊具へ!

今回の遠足で印象的だったのが、鬼ごっこをするのも滑り台をするのも、遊具を楽しむのも「みんなで」楽しんでいたことです!一緒に楽しさや嬉しさを共有しながら遊びまわる姿になんだかほっこり☺️♡

前回小松川公園へ来たときとはまた違った遊び方になっていました〜!友だちって最高〜!

1時間半程、ず〜っと走り回っていた子どもたち。

 

お顔がまっかっか!!笑

持って行った大量の飲み物も全てなくなり、、最後はキンキンの冷たい飲み物を飲んでバスに乗り込みました。

たくさん遊んだね〜!

また行こうね〜♪

小松川公園、おにぎり遠足

2023/11/02

昨日11月1日(水)は、らんらん・すいすいで小松川公園に行きました(各クラス ドキュメンテーションで昨日の様子をupしていますが、写真の枚数に限りがあるので、ブログでも写真をupしたいと思います。)

らんらんさんはお弁当を持ってのバス遠足は初めてだったので、朝からワクワク〜♪

バスの中でも大興奮でした〜!

 

前回は遊具エリアで遊んだのですが、最近はお散歩で公園に行くと、遊具より 虫や木の実、葉っぱ等、生物に興味がある子が多いので、今回は芝生広場の方にも行ってみました〜!

秋風が気持ち良くて、とても良い天気でした〜☀️

着いて、みんなで約束事を確認すると、一斉に広場に向かって解き放たれたように走って行きました〜!笑

(うわあ〜きもちい〜〜〜〜!)

(バッタみつけた!!)

木の下では、色鮮やかな葉っぱ集め!

⇩お弁当を待ちきれないチーム(笑)

10:00頃、公園に到着し このときまだ10:20です(笑)

「ねえ〜まだ〜?!」「おなかすいた〜」「はやくたべた〜い」の大合唱はなりやまず・・・

隠れ食い笑 (あ!ばれちゃった!笑 )

みんなが集まってきたらすぐに食べられるように敷物を敷いて準備しました〜!

・・・そしてちょっとはやめのお弁当たーいむ!!

しあわせそうなかお..♡(お母さん・お父さんがつくってくれたおにぎりは最高です!)

つぎへつづく・・・

 

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