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2020年 11月

保育でオンラインが成功するポイントは?

2020/11/03

昨日2日(月)にオンラインで行った「LaQ教室」ですが、クラスブログ(パスワード必要)「わらす」で紹介しているように、大変活気ある活動になりました。組み立てパズルLaQ(ヨシリツ株式会社、本社:奈良県吉野郡大淀町)は、昨年から結構長い期間、遊んできているので、子どもたちちとっては、親しみのある遊具だったからでしょう、とても集中して取り組んでいました。これまでやったことのなり組み立て方、「すご〜い、こんなものもできるの!?」という驚きがいっぱいでした。

今後オンライン教育は、小学校以降の学びや生活では、当たり前になっていきます。オフラインだと、その場を共有しているので、その場の雰囲気や個別の状況が分かりやすいのですが、オンラインだと情報の発信元の先生や講師に伝わらないこともあります。そこで今回の「LaQ教室」では、子どもが「いいな」と思ったら拍手をする、というレスポンスの方法を採用していました。このようなオンラインマナーのようなことも、学ぶ機会になっていました。

今回はコマを作ったので、伝承遊びでやってきた「どんぐりコマ」や紐を巻いて投げて回すコマ遊びと、どこかで重なったり、つながったりしたことでしょう。パーツを組み立てて立体物を作り上げていく過程には、数学的(幾何学)思考力や論理的思考力も使います。STEM保育にもなっているわけです。工学=エンジニアリング(E)や数学=マセマティックス(M)です。色合いや形を工夫するアートの要素もあります。

こんなものを作りたいという目的のために、どのようにしたら達成できるかということを考えることは最近、流行っているプログラミングと同じです。輪を作ってそれを入れ子にしてチェーンのように繋げば、伸び縮みしたり回転させることができます。また円形の歯車のような形を作って組み合わせると、動力を伝えるギアを作ることもできます。

このような見本が紹介されるたびに、子どもたちから拍手が起きていました。単純な形の素材をつなげて創造的に何かを作り上げることのできるもの、と考えると、積み上げるだけのレンガブロックや平面展開しかできない平面パズルよりも造形の世界は広がります。レゴブロックとも似ていますが、素材が小さいので部品を作ってさらにそれらを組み合わせて別のものに発展させるという造形がしやすそうです。

オンライン保育の可能性は、実践しながら色々なことが見つかりそうですが、一方的な動画配信と異なるのは、リアルタイムな双方向性、オンラインの先にある相手が身近な人やものであることです。春のオンライン保育園や、田んぼの稲刈りの場所からの実況中継、オンラインでの睡眠講座などをやってきましたが、いずれも成立するためには、上記のような要素が成功の秘訣になりそうです。

散歩先の柳森神社から、秋葉原駅を展望できるエレベーターホールから、秋の紅葉が美しい北の丸公園の雑木林から、訪問先の小学校や学童から「今、ここにいるよ」「こんなのあったよ。持って帰るからね」と保育園に伝える、ちょっとした数分間のライブ配信があってもいいでしょう。「わらすのお兄さんお姉さんたちが行ってきたところだね」と、ぐんぐんさんやにこにこさんが興味を持つかもしれません。子ども同士をつなぐツールとしても活用していきたいと思います。

 

ZOOMでのオンラインLaQ教室

2020/11/03

2日(月)にZOOMを利用してのLaQ教室をしました。昨年園長先生が科学技術館のイベントでお会いしたことがきっかけで行うことが出来た企画です。保護者の方も楽しみにしていたのではないでしょうか?

LAQ博士が画面から出てくると子どもたちは、「うわぁ」とワクワクしている気持ちが全身から現れていました。 紫色のLAQやゴールド色などで作った作品を見たり、時折コマーシャルも挟みながら軽快なトークでLAQの仕組みやコツなどの紹介をしていただきました。最後には、LAQのこま作りを全員でやって回して遊びました。今回は「らん・すい組」を対象としましたが、今年度中に「わいわい組」の子どもたちも体験していけたらと考えています。

このZOOMなどのオンラインを使用しての活動はまた、幅を広げていきたいです。具体的には、保護者の仕事場の様子とを繋げるということをぜひやってみたいです。その計画はすでに進めています!!!

エプロンつけて…

2020/11/03

 

エプロンをつけたりょうちゃん。

おままごとのキッチンでお料理しては、何度も何度も食べ物を運んできてくれました。
「ママ」に変身していたのでしょうか。それとも「コックさん」かな…?

食べていいの〜?と聞くと うんうん とうなずき、食べおわるとまたキッチンへ。

一緒にいたそうたくんも、りょうちゃんの手料理をおいしそうに食べていました^^
そうたくんも、最近パクパクと口を動かして食べる真似が上手なのです。

春や夏のころの姿を思い返すと、こんな風にごっこ遊びの中でやりとりができるようになってきたのも、成長ですね!

睡眠講座マムズサロンの11月以降の開催予定

2020/11/02

Mam’s Salon 全体ポスター(2020年度)11〜3月のコピー

11月以降の睡眠講座「マムズサロン」の日程が決まりました。前期に続き全てZOOMで開きます。全て無料です。講師は永持伸子さん。

自宅からご家族で参加できます。ご夫婦でどうぞ。

時間は毎回午前10時〜11時です。

11月6日(金)20日(金)

12月4日(金)22日(火)

1月15日(金)

2月18日(木)22日(月)

3月5日(金)19日(金)

参加申し込みは、電話かメールでお知らせください。

電話 03-6811-6686

メール  c.seiga@chiyodaseiga.ed.jp

 

大人も本気で「どうしてだろう?」が大事

2020/11/01

30日に行った「うく?しずむ?」実験をそばで見ていた先生に感想を聞き、私なりに色々な反省点が見つかったのですが、その話の中で「ひび割れたミニトマトは浮いた」ことを発見した3歳児クラスの子ども数名がいたことを聞きました。KKくんが「ミニトマトが浮いた」ことを話してきたそうです。実験では普通のトマトは浮き、小さなミニトマトは沈んだのでした。

私はあんなに水っぽいトマトは沈むんじゃないかと思っていたので、トマトが浮くこと自体に驚いたのですが、その後にやったミニトマトは、「それならこれも浮くんだろうな」と思ってやったら沈んだので、さらに予測が外れて、非常に面白い展開になったのです。

ところがです。子どもたちが、しかも3歳児クラスの子が、沈んだはずのミニトマトが浮いていることを発見したのです。先生によると、その時の子どもの様子は明かに意外性を訴えていたようです。さっきは沈んでいたのに浮いた!という意外性です。

このようなことに驚くことができることが、幼児がSTEM保育をやることの最も大きな意味があるところなのです。「さっきはこうだったのに、今度はどうしてこうなんだ!」ということに気づくこと。「知っている」ということではなくて、あれ!なんで?という気づきであり、小さな驚きです。そこから、試す、確かめるという活動を保育の中に用意していく必要があります。

そこで早速、家でやってみました。ミニトマトに傷をつけてしばらく水の中に入れておいたのです。すると、確かに浮きました。ミニトマト全体が水を吸って膨張して密度が小さくなったのです。それならと、試しに料理でトマトの皮を剥く時に熱湯につけると皮が縮んでむけやすくなりますが、ミニトマトを同じように熱湯につけておくと、最初は沈んでいたのに、皮がひび割れてくると、浮きました。

水に浮くか沈むかは、その物の比重が、水よりも大きか小さいかです。水の密度は1㎤あたり1gです。つまり「1㎤/g」です。ただし4°Cの時です。氷になると膨張して密度は「0.9㎤/g」と小さくなるので、浮きますよね。こんな密度や比重の概念は、子どもたちはずっとあとで学ぶわけですが、浮いたり、沈んだりする本当の理由を理解するために、その現象に「あれ、どうしてだろう、面白いな」と感じておく感性が「サイエンスへの扉」を開くのだと思います。

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