10月から3歳児クラスで造形や制作を通じた素材・物の特性を探究する遊びを始めます。
東京すくわくプログラムの一環として実施します。教育の五領域では主にアート的な活動になる表現領域です。
世の中にある「もの」一般には、物質としてそこに存在するものと、心や声のように、目には見えないけれども存在するものがあります。この探究活動では、手で直接さわり感じることができる具体的な物質、物を対象に、それを様々に扱っていきます。
子どもが手にしてみる、触ってみる、もつ、落とす、なげる、振る、転がす、回す・・・実にさまざまな関わり方がありますね。物を変形させることもできます。ちぎる、切る、割る、ひきさく、やぶる、穴をあける、まるめる、のばす、やわらかくする、硬くする・・・ほかにも数えきれないほどの変化を加えることができそうです。
二つに分ける道具としてすぐに思いつくのは、薄いものならハサミです。切るための包丁やカッターなどは危ないので保育園などではあまり使いません。ノコギリは先生が見せたり、一緒にやることもあります。薪割りなども身近ではありませんが、見せてあげたいですね。
手で触って操作しやすいものが中心になります。土や泥や砂など、身の回りにはたくさんの自然素材があります。また人工的に作られた素材もいろいろあり、紙や粘土や木片、竹や藁などをはじめ、子どもの力で操作しやすいものがいろいろあります。竹籤、ひも、ストロー、モール、リボン、人工的な制作遊び向けの素材は画材屋さんなどにいくと驚くほどいろいろあります。
これは子どもと物との直接的な操作ですが、子どもが物に対して、直接ないかの影響を与えるだけではなく、他の物が関わってくると、もっといろいろなことが起きるでしょう。物と物が近づいて接触していく方向を考えると、いろいろなくっつき方が考えられます。
積み木のように横に置く、重ねる、積み上げる・・などがシンプルですが、重力や慣性など自然法則に逆らって、物と物が離れないようにくっつける方法として、のり、セロテープ、ホッチキスなどを使って、ものとものをつなぐことをよくやっています。画用紙にのりで別の色紙を貼ったり、コラージュしたり。ちょっと変わったものとしては、化学変化の力をつかって離れなくするもの、ノリやボンドですが、子どもにその意味を理解してもらうのはちょっと難しい。
折り紙の手裏剣づくりのように重ねて離れないようにする方法もいろいろあります。布と布をつっつけることが、縫うことです。針をつかうので、見せることぐらいですが、大きな穴の空いた布に紐とを通してつなぐ、ということなら子どももやれますね。靴やエプロンの紐を結ぶというのも、二つの物質の合体です。ボタンやジッパー、マジックテープなどもありますね。
木の板になると釘でつける。木に細かい切り込みを入れて、二つを組み合わせて合体させるという匠の技もありますね。木造建築が発達した日本の技は、すごいですね。
一見くっつくこととは思いにくいかもしれませんが、色を塗るとか、紙に絵を描くことなども、別の物質が別の物質にくっつくことから成立しています。絵の具や墨やマジックインキなどの液体が紙などに染み込んだり、クレヨンやクレパスなどの固体が削られたりして、紙などのものに定着しているので、二つの別物がくっついていることになります。
この離れることとくっつくこと。動物にはできない、その二つの技術が組み合わさって、いろいろな造形がなされていきます。さて、どんなことを楽しもうか?まずは身近なところにある、いろいろなものから始まっていきます。
まずは大量の紙コップ。これを前にしたら、子どもたちはどういう様子をみせてくれるでしょうか?
2024年10月11日(金) 紙コップ400個すくわく(1)










