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地域連携(保育アーカイブ)

師走の浜町公園

2020/12/11

◆紅葉が美しかった冬の浜町公園

久しぶりのバス遠足は天気に恵まれ、浜町公園をたっぷり楽しみました。出かけたのは、3〜5歳のわいらんすい29人。晴天に恵まれ、紅葉が目に眩しい、12月11日(金)は、今年最後の最晩秋を味わう散策になもなりました。来週からは真冬の寒さが待っています。最後の紅葉狩りだと思うと、しっかりと目に焼き付けたくなります。

浜町公園まではバスで10分、乗ったと思ったらすぐに着きます。11月は佐久間公園などの近隣公園を中心に遊んだので、浜町公園は10月28日以来となります。前にも紹介したましたが、この公園はブランコや滑り台、ジャングルジムに鉄棒と、代表的な遊具が揃っており、小高い丘や針葉樹のエリアもあって、子どもたちは飽くことなく次々と遊びに興じていました。地面に道を描いて、そこを走って競走も楽しみました。

さて、0歳のちっち組と1歳のぐんぐん組は、美倉橋児童遊園まで行ってきました。その様子はまたお伝えできると思います。この公園はあい保育園東神田、あいぽーと小さなおうち東神田もよく使う公園なので事前に時間がバッティングしないかを確認してから出かけます。(ホームページは、パスワードが必要なブログなどのページが今サイトのトラブルなのか、開かない故障がまだ直っていません。もうしばらくお待ちください)

◆エルマー3部作、読了

すいすい組の読み聞かせは今日で、エルマーシリーズの3冊目『エルマーと16ぴきのりゅう』を読み終えました。人間たちに捕まらずにりゅうの家族の脱出を成功させたエルマーに、子どもたちから安堵と称賛の感情が溢れました。「エルマーって、あたまいいなあ」とNくんが感心していました。

本を読んであげていると子どもたちの「読解力」の基礎力に触れる瞬間と出会えます。話の筋や展開をよく理解したいという集中力が強く伝わってきます。「じゃあ、ピストルをうったのは、なんで?」とか「それエルマー?(が言ったの?)」のように、頭の中にビジュアルに思い描いている映像と、実際の話の辻褄があっていないと感じたり、あれ、どうして?と思うところは、すかさず質問が飛んできます。

読み聞かせの状況によっては「静かに聞いてね」と質問や喋ることを我慢してもらう場合もありますが、聞きたい子だけが集まっている少人数なので、私はその都度、反応してあげる読み聞かせ方を大切にしています。「そうだね、それは、もうちょっと話の先までいくとわかるよ」とか「先生も不思議だなって思うんだよね」などと言って、先の話に注意をむかせます。状況によって「聞き方」も学んでいってもらうつもりです。

また、読むだけでは分かりづらいとことは、詳しく解説していきます。例えばサーチライトがりゅうに当たって姿が見えたり消えたりするあたりは、文学的な表現になっているので、「月が出てきないってことは真っ暗ってことだから?」「暗くて見えない!」「そう、そう」のような解説を加えていきます。童話「エルマーシリーズ」は渡辺茂男さんの訳ですが、その渡辺さんが書いた童話「もりのへなそうる」も、この子たちに読んであげたいと思っています。

 

旧今川中校庭で遊ぶ

2020/11/24

すいすい組は今日24日(火)、旧今川中学校の校庭で遊んできました。年長さん8人だけだったので、歩いて12〜15分しか、かかりませんでした。近いです。近隣の公園、例えば佐久間公園、和泉公園などに比べると遊具もなく、広いだけで一見もの足りないように見えるのですが、実は他の公園ではできない遊びができました。それは「ボール遊び」です。一般の公園はサッカーや野球、ドッチボールなどの球技は禁止されています。また児童遊園も、乳児や小さい子どもも一緒に遊ぶので、ボール遊びはできません。

その点、今日のすいすいさんたちは、サッカーボールを思いっきり蹴ったり、走ったりして遊びました。今日はそれ以外にも、転がしドッチボール、長縄跳び、鬼ごっこ、ドンジャンケンチ、ハンカチ落としなどをして遊びました。10時前から12時まで2時間たっぷりと外遊びができました。

千代田区にお願いして、この校庭を毎月1回使わせてもらうことになりました。基本的には毎月第二火曜日の午前9時〜12時です。来月は、すいすい以外のクラスでも利用してみたいと思います。

楽しみな絵本の読み聞かせ

2020/11/04

今日4日(水)は福田さんによる読み聞かせがありましたが、この時間を楽しみにしている子どもたちがたくさんいます。たとえば、2歳児クラスのにこにこ組の子どもたちは、朝から「今日、福田さんくるね」と待ち遠しくしているそうです。実際に読み聞かせが始まる時間になると、あっという間に丸テーブルに集まり、読み終わると「タッチして〜」「またきてね〜」と手を触りスキンシップも求めていました。にこにこの先生も「水曜日は朝からとても張り切っているんです」と喜んでいます。

わいらんすい(3〜5歳)の子どもたちも同じで、2グループに分かれているのですが、後半のすいすい中心グループは、予定していた絵本が終わると「え〜、もう終わり。これも読んで!」とリクエストも。前半グループで読んでもらった絵本ももう一回読んでもらっていました。

 

区立図書館へ行こう(イベントの案内)

2020/10/20

◆千代田区立図書館からイベント案内

10月27日から11月9日は“読書週間”です。毎年たくさんの方でにぎわう「神田古本まつり」と「神保町ブックフェスティバル」は、今年は残念ながら中止となりましたが、千代田区立図書館では、読書の秋にぴったりの楽しい展示やイベントを開催しています。ぜひ足を運んでみてくださいね。

vol.10千代田区読書振興センターからのお知らせ

vol.10ポスター

 

子どもは絵本を絵で読んでいる

2020/10/15

◆子どもは絵本を絵で「よんで」いる

昨日水曜日は、もうお馴染みの福田さんによる絵本の読み聞かせがありました。福田さんがにこにこの部屋に入ると、丸いテーブルにさ〜っと集まってきます。2冊の絵本を読んでもらうと、別れを惜しむかのように、いつまでも離しません。タッチしてもらったり、絵本を読んでもらったことへのお礼なのか、お店屋さんごっこの食べ物を「は〜い、どうぞ」していました。

3歳4歳のわいらんの幼児には『ムカムカ ドッカーン』絵本を読んでもらいました。帯には「怒りと上手につきあう方法が物語で学べます」とあります。アンガーマネジメントの絵本なのです。このテーマの本は結構あるのですが、子ども向けの絵本も登場しています。

実はヒトは感情をコントロールする感受性のピークが満1歳ごろにくるのですが、幼児になっても怒りを制御できにくい時代になっているのは、核家族になって乳児の頃からの乳児同士の関わりが減っているからです。保育園にはそれができます。自己主張のぶつかり合いがしっかり体験できるのが、せいがの環境なのです。もう一冊は昔話の『はなたれこぞうさま』でした。

ところで、文字が読めるようになると、大人は絵本を文字で「読んで」しまいがちです。絵よりも文字で意味を理解しようとします。しかし本来、子どもは絵本を絵でよみます。「ああ、文字が読めるようになって残念。絵本を文字で読んで、絵を読まなくなってしまうから」。うちの保育園の先生から今日こんな話を聞きました。こんな素敵なことを話す保育士さんがいらっしゃったそうです。

絵でお話を理解しているベースの上に、読み聞かせてくれる大人の声が重なってくるのです。ですから、いい絵本は絵で物語がわかるものです。それが分かりにくいと子どもには「面白くない」と感じる時期があります。ひとりで絵本を楽しむ姿が保育園には結構多くあります。その子なりの「絵解き」の楽しみがあるようです。

初めての浜町公園

2020/10/14

◆ああ、楽しかった!

玄関で「わらすさん、おかえりなさ〜い。浜町公園、先生もいきたかったなあ」と私がいうと、即座に「楽しかったよ」と何人もの返事が返ってきました。Sくんは「楽しかった。長い滑り台があった。緑色だった」と目を輝かせていました。

初めての浜町公園。わいらんすいの幼児組が全員でバスに乗って行って遊んできました。その報告はわらすさんのブログをご覧いただくとして、帰ってきた子どもたちは、新しい公園がとても新鮮だったようです。

「そんな話を日記で書こうかな」と担任の先生にいうと、それをそばで聞いていたKHちゃんが「あたしの?」というので「そうだよ、楽しかった、って言っていたよね」「うん」と嬉しそうです。ほんとに楽しかったみたいです。これからも行くことになりそうですね。ぜひご家族でも、一緒に連れ立って出かけてみてはいかがでしょうか。

地下鉄日比谷線で「御徒町公園」へ出かけます

2020/10/13

 

日比谷線の秋葉原駅( 和泉橋を渡ってすぐ)から一駅の仲御徒町駅すぐのところに「御徒町公園」があります。この公園は「広さ」と「新しい遊具」を備えた使いやすい公園です。電車を使うと公園まで10〜15分ぐらいで着く便利なところなので、季節のいいこの10月から日常的に使うことにしました。

コロナ対策として千代田区と共に調査した結果、電車や駅、ホームは園外保育で使う午前10時以降は混んでおらず、「密にならない」ことを確認しました。

保育園の園庭の代わりの公園は「佐久間公園」ですが、その近くの「和泉公園」にしても園からやや遠いため、同じくらいの時間で行ける「御徒町公園」も園外活動の場に加えます。

日比谷線で御徒町公園へ(ポスター)

アートで心の洗濯しませんか!

2020/10/11

柳原通りは昔、服屋さんがずらりと並んでいたそうです。その風情を残す貴重な建物が「海老原商店」です。そこで、昔ながらのタライと洗濯板で服を洗って干して・・そんな “ 昭和な体験 ” を通して、心も洗濯してみませんか?そんなイベントが10月17日、18日に開かれます。服と水をぶつけて音楽も奏でてみようというのですから、面白そうです。アーティスト西尾美也さんの企画です。このイベントは、コロナ禍で来年度に延期になった「東京ビエンナーレ」(2年に一度開く東京都のアートイベント)の一環で、プレイベントになります。

20201008 感覚の洗濯

 

「月白風清」青山で尺八とダンスのぶたい

2020/10/03

「満月の夜に、尺八とダンスのしらべ」。こんなタイトルのイベントに2日(金)に参加してきました。

ダンスはご存知、青木尚哉さん。日本のコンテンポラリーダンスの第一人者です。保育園の24日の運動会をいま構成してくださっています。この夜は尺八とのコラボレーションです。

舞台となったのは、表参道駅から5分ほどの公園内にできた小さな野外ステージ「ぶたい」。都営団地の再開発「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」でできた高層マンションの裏手。遊歩道に作られた小さな雑木林にせせらぎが流れ、虫の音と秋風が気持ちいい夜でした。夏井敬史さんによるエレクトロニクスの環境音楽が、尺八とダンスを引き立てます。

 

尺八は黒田鈴尊(れいぞん)さん(37歳)で今、注目のアーティストです。人間国宝の二代鈴木鈴慕と三代青木鈴慕に師事、国際尺八コンクール2018in Londonで優勝しています。プログラムによると、幼少よりピアノを学び、武満徹の「November Steps」を聴いた事が契機になり20歳で尺八に転向したそうです。青木さんが今回の企画に共演を誘ったそうです。

(この写真は黒田鈴尊さんのホームページより)

人の体は、それ自体美しいと思うのですが、動きがさらに美を生み出すためには、それにふさわしい環境が必要だという事に、このイベントで実感しました。これは当たり前のようでありながら、忘れがちです。秋の満月の夜の野外。風と光のなかに響き渡る音楽を、身体が即興で「それ」を見えるようにしてくれます。もちろん、青木さんがダンサーだからできることなのですが。環境と会話しながら体を自在に動かすことの美しさ。

尺八の音はまさしく「和」なので、月や雑木林にふさわしいのですが、青木さんのダンスは、その和に溶け込むような舞いでした。舞台で見る西洋的なダンスではなく、日本の舞踊やアジアのエスニックテイスト、モダンなステップなどを感じた方もいたでしょう。私が一番「ぞくっ」としたのは、やっぱり「間」や「呼吸」でした。高揚と静寂を沈黙がつないでいくのです。見事でした。

青木さんは、舞台演出もされる方だということも強く再認識しました。光や照明も大切な装置です。

このようなイベントは毎月、満月の夜にイベントを開催するそうです。主宰する「ののあおやま」(2020年5月オープン)の水野さんは記念すべき第1回を青木さんに依頼しました。その理由は「なぜ、ののあおやま、という名前にしたのか」という解説でわかりました。

「のの、という言葉は、日本で伝統的に使われてきた言葉です。自然の尊さに包まれ、その有り難さを感じられる場所になること、そして感性を磨いて共感する仲間たちを集め街に新しい魅力を育てていくことを願っています」

月が毎晩、少しずつ姿を変えるように、自然と人生に同じ日はありません。その日しかいない風や姿に日本と美しさを感じることのできたひと時でした。

 

 

♪出た出た・・いもが・・

2020/10/02

すいすいの子どもたちの「芋掘り」の格闘ぶりを手伝っていると「こうやっていろんなことを学んでいるんだなあ」、「遠くまでバスでやってきて良かったなあ」と思いました。

まず芋が地面の下に、どんな風に埋まっているのか想像できていません。到着すると茎や葉っぱは切られて「さあ、どうぞ!」と農家の方が準備してくださっているので、子どもたちは「ん?このへん?」という感じです。まずは、そこからイメージを持ってもらうところから、芋掘りのスタート。

一人二株ずつ掘るように、「○○ちゃんは、これ、とこれね」と、掘る場所の前に座ってもらいます。このサツマイモ畑には、今日は10団体が車で来ていたのですが、団体や家族に掘ってもらうために作っているので、掘りやすくしてあります。予めも盛り土をした小山の中で大きくなっているのです。

土から赤いサツマイモの肌が見えると「あった〜!」と勢いが増して、どんどん掘り始めます。それでも芋の周りの土が固いところは、幼児の指では掘り返すことができず、「助けて〜」「取れな〜い」と先生を呼びます。

ほとんどのサツマイモはラグビーボールのような形をしているので、大抵は半分以上姿を見せると、あとは細くなっているので、子どもでも引くと抜けることが多いのですが、凸凹の長〜い形のがあったり、曲がっていたりすると、てこずっていました。

「見てみて!これちびちゃん!小さいよ、こんなに!」と、大きさを比べている子や、「大きい」とか「重い」とかを何度も口にしています。前日の雨が少し土に湿り気を与えて、土は比較的掘りやすい状態でした。

それでも5分、10分と頑張っていると「取れた!」「できた!」と嬉しそうに掲げて見せてくれます。地面の下に食べられるものがあることを知った人類が、偶然ではなく、意図して育て始めた栽培の知恵。その収穫の喜びの一端を体験できたようです。

わざわざ、広い農地まで足を運んで芋掘り遠足をするのは、作物を育てるという人々が生きていく上で欠かせない「食べ物を栽培して育てる」という文化的実践の「入り口に立ってみる」という経験になってくれたら、というのもあります。

また、すべても食べ物は、スーパーにいけば魔法のように手に入るのでないことを、あとで「勉強」して知ったとき、あの芋を掘った時の土の硬さ、芋の重さ、大きさなどの感覚的な体験がよみがえったり、知識として学ぶことに実感をともなった理解の支えになったりしてくれたら、という願いもあります。

中秋の名月は、満月ですから太陽とちょうど180度反対の方向にあります。西に日が沈んだ頃、月はやっと東に顔を出します。月は東に日は西に、です。今日の満月は屋上からも、昨日のようには見えませんでした。ビルの谷間からの観察はお迎えの時間にはかないませんでした。次のチャンスは運動会の前の頃になります。

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