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園長の日記

梅雨だからこその早寝早起き朝遊び!

2021/06/26

6月の第4週を振り返ると、先週の梅雨入り宣言の通り、雨の多い週となりましたが、東京オリンピックを1ヶ月後に控えて、東京都の新型コロナウイルス感染者が再び増加に転じてしまいました。本来ならここで強烈なハンマーを打ち下ろすべきタイミングなのですが、6月20日に緊急事態宣言を解除しているので、また最適のタイミングを逃すてしまうのでしょう。7月17日で計画している屋形船イベントができるかどうかも、正直なところ微妙になってきた1週間でした。

さて、園生活の方は保育参観が4週目となり、多くの方にお子さんの生活の様子をご覧いただいています。人間というものは「環境に適応して生きている社会的動物」なので、その環境によって姿が異なります。家庭と保育園ではかなり様子が変わってきます。私たち職員は園生活の姿を「その子らしさ」と捉えていますが、家庭での姿はあまり見えていません。同様に保護者の皆さんは家庭での姿を「お子さんらしさ」と思っていらっしゃるので、園での姿と比べて「あれ!」と思われることも「へえ!」と意外に感じることもあることでしょう。どちらも「その子の姿」です。

この環境というのは、空間や物や人や出来事や自然や時間などからなるので、いわば「状況」ということですが、その状況は子ども一人ひとりにとって、その時々で変わっていきます。その働きかける対象を、計画的に生活状況の中に埋め込み、子どもが体験できるように環境を整えているのが、千代田せいが保育園の生活基盤型カリキュラムになります。その生活環境が家庭とは異なるので、子どもの姿も違ってくるのです。その違いや気になることがあれば、ぜひ担任まで教えてください。

また、今週は歯科健診(火曜日)や誕生会(木曜日)や避難訓練に旧今川中校庭での交流保育(金曜日)などがありました。室内で行う行事が続く時は、できるだけ短い時間であっても散歩に出かけたり、室内で運動をしたり、少しでも体を動かす時間を増やす工夫をしています。3階の幼児クラスには「運動ゾーン」があるので、毎朝30〜40分は、汗をかくほどの運動ができています。水分補給をしながら、働く車になったり、動物になったり、魚になったりしながら、「心と体を一緒に」動かしています。1階の乳児もできるだけ散歩にでたり、テラスで遊んだり、クッションマットを並べて登ったり降りたりと楽しそうです。2階のにこにこ組も、ダイニングのスペースでサーキット運動をやっています。

梅雨明けまではもう少し。身体はこの時期に、汗をかいて体温を下げることできるようは体調への準備をしています。夏バテしないための準備をこの時期にしっかりとやっておきましょう。早寝早起き朝ごはん、そして汗をかく程度の午前中の運動です。この基本が一番です。

 

 

他園との交流が初めて実現

2021/06/25

月に1回の「旧今川中学校校庭」での遊び。今日は4歳児らんらん組と5歳児すいすい組で行ってきました。当初の予定は6月8日(火)だったのですが、その日が歯科指導と重なったために、神田ベアーズ保育園のご好意で、今日に振り替えてもらったのです。が、ただ交代ではもったいないので、神田ベアーズの子どもたちには来てもらい、交流することになったのです。

お互いの園の名前、クラスの名前、人数などを紹介しあって、一緒に遊びました。縄跳びを使った電車ごっこや、綱引きが自然とはじまって、二つの園の子どもたちが混ざり合っていきました。これが子どもの持っている力ですね。高い社交性とでもいうものが発揮されて、あっという間に距離感がなくなっていきました。

つなきひは子ども対子どもだけではなく、子ども対大人(先生)もあったのですが、子どもが力を合わせると、それはかなりのパワーで、大人が本気を出しても負けてしまいました。

10時50分ごろから雨が降り出したので、約1時間の交流遊びを満喫できました。

 

クイズが好きな子どもたち

2021/06/24

コロナ対策もあって今日の6月の誕生会も各クラスで開いたのですが、345歳児クラスのわいらんすいでは、「シルエットクイズ」を楽しみました。

クイズの内容は形から連想するものですが、それぞれの経験値と形が言葉と結びついて「はい、はい、はい」と手が挙がります。

この頃の子どもたちにとって、なぞなぞ、やクイズは言葉の獲得と拡大にもってこいの活動になります。

おたまじゃくしやてるてる坊主など、梅雨らしいモノから始まって、屋形船やダンゴムシなども当ててしまうのは、子どもたちの生活経験の広さを想像できました。

 

今年度1回目の歯科健診

2021/06/23

今日の朝「今日は歯医者さんが来るんだよね」と年長のMKさんがニコニコと言います。歯医者さんが来るのを楽しみしている子なんて、長い園生活で記憶にありません。それくらい、園児も自分から「あ〜ん」と口を開ける子が多いのです。山本歯科さんのなせる技、お人柄というものが、こんな形で現るのですね。

というわけで、今日は今年初めての歯科健診がありました。当園の保護者の方はデンタルIQが高く、多くの方が仕上げ磨きをしているので虫歯も少ないです。日頃の心がけで大きく変わるのが歯の健康です。この調子で今後もよろしくお願いします。

 

千代田区が保育園と小学校のつながりについて研究会

2021/06/23

今日23日(水)は午後から、千代田区立いずみこども園・和泉小学校で「令和3年度保・幼・小合同研修会」が開かれたので参加してきました。この研修会は保育園や幼稚園、こども園にいる子どもたちが、それぞれの発達にあった生活と学びができるように、その連携のあり方を探るものです。小学校としては和泉小学校、幼児教育施設としては神田保育園といずみこども園が実施した連携活動を事例として検討しました。参加者の討議はなかったのですが、リモートによる授業参観と3園校からの実践報告を踏まえて、無藤隆(白梅大学名誉教授)さんの講演が行われました。

保育園と小学校の間には、いろいろな溝やハードルがあるのですが、その溝が深く大きく見えるのか小さく浅く見えるのか、あるいはハードルが高く見えるか低く見えるか・・それはそれぞれです。しかし、溝やハードルを過大に捉えるのは間違いです。正しく認識していただきたいことは、無藤隆先生の次のような言葉です。

「間違っていただきたくないことは、幼児教育を小学校教育に置き換えるとか、近づけるということではなく、乳幼児期と小学校教育とで、それぞれふさわしいことをやることをやることが大事だ、ということです」

小学校でやることを先取りして行うことではなく、それぞれの子どもにあった、発達にあったことをその時期にふさわしい体験をしておくということになります。千代田せいが保育園の保育には、「国語のはじまり」や「算数のはじまり」をはじめ、小学校以降の生活や学びで困らないような「資質・能力」を育む経験が生活の中に埋め込んであるのですが、その仕掛けや意味を関係者に可視化していくことが必要な時代になってきたようです。

かなり前から、この幼児教育と小学校教育の連携については、幼小連携という言葉で実践されてきたのですが(このテーマで、ずいぶん昔、本に実践を寄稿しましたが)どうも千代田区は始まったばかりのようです。まだ教員同士の交流もないですし、カリキュラムの連携もできていません。ましてや、子ども一人ひとりの発達と学びの連続性を保障する「つながりの仕組み」も制度化されておらず、それぞれの立場に任されているのが現状です。

ただ、学習指導要領と要領・指針などは整合性が取れているので、その内容をしっかり理解して実践していれば、子どもたちが困ることはあまりないので、今日のような研修会はとても大切です。それぞれがなさなけれはならないことが明確になるからです。そういえば、今日の夕方、この春卒園した1年生がお母さんと挨拶に来られました。小学校も学童も楽しいそうです。このような子どもの姿から作り上げていくつながりが、連携の最も大切な軸になると思います。

 

大笑いで始まる1日に

2021/06/22

子どもと大人の違いはいろいろあるけれど、笑顔が好きなのは同じです。しかも朝から大笑いできると、1日が幸せになるような気がします。この日記で朝の運動遊びの話題が多いのは、それが私の当番だからですが、それよりもこの時間が楽しいからです。子どもたちが、おなかの底から笑っている時が特に楽しい。当たり前と思うかもしれませんが、みなさん、朝から大笑いしていますか。大笑いで始まる毎日って、素晴らしいんじゃないでしょうか。

大笑いの発端は、なんてことはない、些細なことです。

今朝のつもり遊び運動は「はたらく車」ごっこでした。タクシーやパトカーや救急車になって、道に見立てた緑のマットやジャバラでできたトンネルを四つん這いで「走り」ます。

しばらくすると、電車が通ることになって、道路を横切る線路ができました。そこで「誰か踏切やってくれないかなあ」というと、我も我もと、踏切だけが4つも5つもできて、それぞれが「カンカンカン」とやり始めます。開かずの踏切です。クルマは一向に走れません。

私はお客さんを乗せたタクシーだったのですが、「これじゃいつまで経っても踏切を渡れないなあ」というと、Mさんが「じゃあ、いっしょに(踏切を)開けよう」と側の友達に呼びかけると、「いちにのさん」で踏切が一斉に開きました。よし、これで通れるぞ、と渡り始めると、踏切がなぜが一斉に電車になって私の方へ走ってきます。団子状態です。それがおかしいらしく、やるたびに笑い転げています。

子どもからすると、開けたふりをして私を騙して喜んでいるような事態なのですが、まあ、それがいたって面白いらしい。

なんとも他愛のない遊びですが、こんなことが子どもは楽しくてしょうがないのです。子どもは体と心が一体です。こんなじゃれつき遊びが楽しいときに、たっぷり楽しんでおくことが、小学校以降の生活で集中力を発揮するようになるのです。

決まりの葛藤の中で学ぶ人との関わり

2021/06/21

決まりがどこまで適応されるのか、というのは、子どもにとって大問題になる時があります。自分はだめだったのに◯◯ちゃんはやっている、とかで揉める、アレです。この子どもの素朴な平等感がいつ頃、どのように芽生えてくるのかは面白いテーマなのですが、それはさておき、この手の矛盾を保育ではどう受け止めていくか? 大抵の場合は「やりたいけどやっちゃダメ」という場面で生じます。

もうお終いにして次のことをしないといけないとき。例えば今朝もありました。運動ゾーンで遊ぶには、今やっていた遊びを片付けてから移動するとか、人数が決まっているときはマグネットを移動するとか、靴下を脱ぐとか、あと好きなことを1回やって終わるとか、色々なところに「決まり」が出てきます。

子どもにとって不満が溜まるのは、自分は我慢しているのに、◯◯ちゃんは・・・というパターンです。この場合、◯◯ちゃんが、まだわいわい(3歳)だったりすると、そんなに問題になりません。まだ仕方ないよね、で年上の子どもたちには例外と共有できるからです。でも、それが同じ年齢同士になると「なんで自分だけ・・」のようになりがちです。それも余裕があるときは、自分もそうしている時があるから「お互い様」を自分にも当てはめることができるようになります。ようするに、お互いに「大目にみる」ことができるようになっていくのです。

しかし3歳ぐらい同士だと、まだそれができません。自分を高い棚の上に置いておいて「悪いのは◯◯ちゃん」で押し通すことが、この頃の自己主張なので、もう少し、育ちを待ってあげる必要があります。

こんな育ちを包み込むためにも、兄弟関係のような異年齢関係は、クッション材のように、年上の子が間に入ったり、それをそっとそばで見守ってあげたりすることがあります。そんな子は、どの子にもとても人気があります。子どもの中での気遣いは、子供同士でも心が通い合うもので、その紳士的な子はモテるようになります。また子ども同士にも信頼関係というものの濃淡があって、その不平等感を、周りの大人が同じように扱おうとしても、それはまたうまくいくものではありません。人間関係や信頼関係は、「育つ」ものだからです。子どももたちは、決まりをめぐる葛藤の中で「人と関わるスキル」を培っています。これも大事な経験ですね。

第55回保育環境セミナー 空間的環境(後編)実践から学ぶ

2021/06/19

今日は第55回保育環境セミナーの2回目が開かれました。今年度の一貫したテーマは「環境を通した保育」の環境についてですが、5月と6月はその中の「空間」についてです。前回の藤森先生の講義による理論篇に続き、今日は実践編となります。(1回目は5月29日の園長の日記を参照ください)参加者は会場参加の他に、オンラインで北は青森から南は沖縄まで、98施設述べ130名以上の参加者がありました。今回の司会は私がしました。

実践事例は、藤森先生が最初に創った八王子市の「省我保育園」(1978年開園)と、私が2018年までいた「せいがの森こども園」(1997年開園)の二つです。新宿せいが子ども園の森口先生による楽しい報告になりました。

保育環境は空間や物や人が含まれるわけですが、人だけは相互作用が特別なので人的環境は意味づけが異なります。また今回の空間も、室内も戸外も自然環境も宇宙もいわば全ての空間世界が含まれるわけですが、保育の場合は子どもにとっての生活圏、と考えます。具体的な生活の中での行動範囲と捉え直し、その動線の中での出会いをデザインします。

そうすると、園舎内だけが生活圏ではなく、散歩先や戸外活動の行き先も「空間としての保育環境」となります。その事例として2つの園を事例から振り返ってみると、要点は子どもにとっての「生活の場」として、どんな体験ができるような空間設計になっているか、ということです。思わず遊びたくなるような、子どもが主体となるような生活ができること。そこには一人一人にとって大切なこと、子ども同士の関わりが生まれるようなものが大切になります。

保育所保育指針には次のような4事項が「保育の環境」の留意点になっています。

ア 子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。

イ 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。

ウ 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。

エ 子どもが人と関わる力を育てていくため、子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。

この4つの留意点を具体化したものを再確認しました。

ブランコでのコミュニケーション

2021/06/18

朝、運動ゾーンで「ブランコ」を楽しみました。園庭がない保育園ですが、運動ゾーンでは取り外しのできる遊具が何種類かあって、今年度からブランコもやっています。今日の朝の運動は、ネット、クライミング、トランポリンの他に、このブランコとスイングボール(大きな赤い球)、それから子どもたちが「豆ちゃん」と呼んでいる緑色の袋状のものを天井から吊るしました。

人気のある遊具は「次は◯◯ちゃん(自分の名前)」「ちがうよ、◯◯くん(自分の名前)だよ」と、順番争いが起きることがよくあります。そんな時、今朝は3歳児わいわい組の3人の女子たちだったのですが「じゃあ、ジャンケンね」と言って自分たちで決めようとしていました。大人が差配してしまうのではなくて、どうするかそばで見守っていたのですが、ここまで成長したんだなあ、と感心です。と言っても、負けた子が納得できなくて「嫌だ〜」とはいって、一旦は不満を口にしていましたが、それでも渋々、その次は自分の番だと待つ事ができました。

しばらくブランコに乗っていて、なかなか終わらないと、今度は「代わってくれない」と不満を訴えてきます。そんな時は「代わって」って頼めばいいんだよと教えてきました。言われた方も「黙っていないで、もうちょっと待って、とかあと少しとか、ちゃんと返事をしよう」と教えます。こうして、言葉のキャッチボールの仕方を伝えています。「もう少し待ってて」と言われたら「じゃあ、あとどれくらい?」と聞けばいいんだよ、とか、そう言われたら「あと10数えるまで」とか、自分で考えて返事しようね、という具合です。

自分の思いや考えを言葉で伝えようとする、そんな姿を育てたいのですが、ブランコの場合は、「あといくつ」を数えやすい。漕ぐたびに、い〜ち、に〜い、さーん・・・と数えていました。生活の中で数を数えるという場面は、こんなところにもあります。人数が増えてきたところで、ストップウォッチをつかって1分交代にしたのですが、その時はスマホの画面に表れる秒数を1から60まで読み上げるのが楽しそうでした。

屋形船乗船イベントについて

2021/06/17

コロナのために昨年は園内で実施した夏の納涼会。今年こそ開園1年目と同じように「屋形船」に親子で乗りたいと思っています。リバーサイドプロジェクトの岡田さんと相談してきたのですが、東京都の緊急事態宣言が6月20日(日)で解除されることが決まった今日17日(木)、来月7月か9月に「屋形船」イベントを実施したいと思います。

納涼会は8月21日(土)に実施しますが、これとは別に、屋形船の乗船イベントは、コロナ情勢に左右されるので、タイミングが肝心になります。7月がいいのか、9月がいいのか。報道の見通しによると、感染上昇は、増え続ける「人流」を抑えないとリバンドは避けられないといいます。急ピッチで進むワクチン接種ですが、集団免疫の目安とされる6割まで届くのは、今のペースで加速しても9月。だとすると、東京都が「蔓防」を講じても、お盆とオリンピックを経れば、その途中で第5波がくる可能性があります。

そこでオリンピック直前の7月17日(土)に、実施する案を検討します。ソーシャルディスタンスと三密回避、感染防止策を徹底した上での実施です。近く参加の意向をコドモンでお聞きします。よろしくお願いします。

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